今月のN響は3プロ全て、ソヒエフが指揮。
コンマスはAプロが伊藤さん、Bプロが藤江さん(客演)、Cプロが郷古さん。
珍しく特別コンマスの名前がない。
Bプロの藤江扶紀さんは、トゥールーズ・キャピトル管のコンマス(2018~)。
ソヒエフは2008年からトゥールーズ管の音楽監督を務めていましたが、ロシアのウクライナ侵攻後に辞任(同時にボリショイ劇場の音楽監督も辞任)。
藤江さんはソヒエフのもとで音楽がしたいという理由で、トゥールーズ管に入団したとか。
私は彼の指揮や音楽が本当に大好きです。もともとトゥールーズにきた理由は、彼のもとで音楽したかったから。
— 藤江 扶紀 | Fuki Fujie (@FukiFujie) March 6, 2022
市から意見を求められ、早い段階でこのような声明文を出したわけですが、ここにも彼の愛と強さがしっかり詰まっていて、本当になんというか、心がギュッとなります。心から尊敬しています。
その後、2022年11月にソヒエフが一客演指揮者として、トゥールーズ管の指揮台に復帰。
オーケストラが着席したあと、トゥガンが舞台に出てくる前から拍手がはじまって、いざ出てきたら大歓声。大喝采。みんな、まってたよ、おかえりなさい、と言わんばかりの。弾く前から涙腺ゆるんで大変😢そのあと、いつもより長く、間をとって、指揮棒を構えた。演目はブルックナーの8番。
— 藤江 扶紀 | Fuki Fujie (@FukiFujie) November 18, 2022
そして今回、ソヒエフが振るN響に藤江さんがコンマスとして出演。
どういう経緯かは分かりませんが、N響も心憎いことをするものだ。