昨夜はサントリーで、ヴァイグレ 読響を聴きました。

 

曲目はブラPf協2(w/藤田)とシュマ1《春》。

 

コンマスは長原さん。

 

その隣に1/1付で新コンマスとして入団した戸原さん。

 

初日(1/8)の横浜公演では能登半島地震の犠牲者にバッハが献奏されましたが、2日目は無し。

 

ブラPf協2は好きな曲。

 

演奏は良くも悪くも藤田節。

 

第1楽章冒頭は日橋さんのHr独奏に続いて、藤田さんのPf。

 

繊細でエコーのよう。

 

盛り上がるところも音量控え目で、オケも抑制的な印象。

 

展開部終盤のアルペッジオはキラキラして美しい。

 

こういうところは藤田さんの美質。

 

Pfと絡むオケも本当に美しく、そこからHrの第1主題が再現するところも素晴らしい。

 

第2楽章も終始抑制的で、Pfとオケの激しい掛け合いも盛り上がりは今一つ。

 

寧ろ連続オクターヴでの脱力したPfの美しさが印象に残る。

 

白眉は第3楽章。

 

Vc協のような冒頭。

 

こんなのブラじゃないと言わんばかりに(妄想です)、遠藤さんが確りした音で朗々と歌います。

 

オケの音量も一段上がり、漸くブラらしい音楽を聴いた感。

 

Vcのメロを受け継ぐPfはふわっとしてるけど、情感豊か。

 

再現部に入る前、静かなPfに溶け合うようなClが滅茶綺麗。

 

独奏Vcは再現部でも活躍。

 

ずっと聴いていたい。

 

第4楽章は付点リズムの軽快なPfソロで開始。

 

藤田さんのPfがチャーミング。

 

転調後は哀愁を帯びたロマ風の舞曲。

 

読響の木管セクが上手い。

 

ソリスト・アンコールはブラ《8つの小品》第2曲。

 

休憩後はシュマ1《春》。

 

前半とは一転、オケが生き生きとして快活に演奏している印象。

 

ただ、能登半島地震のことがある所為か、曲に入って行けない。

 

花開く頃には被災地の状況が少しでも良くなりますように!

 

 


にほんブログ村