昨夜に続き、今夜もフルーティストがソリストの定演。
今夜はエマニュエル・パユ。
シュレキーテ 読響とサン・サン《オデレット》&《ロマンス》、シャミナード《コンチェルティーノ》。
パユがルルー パリ室内管と録音した、Mozart and Flute in Parisと題するアルバムからの選曲。
サン・サン(1835-1921)の2曲をオケ伴で聴く機会は貴重です。
《オデレット》は亡くなる1年前の作品(約8分)。
どこか寂し気で趣があります。
OUT NOW!✨@EPahud plays nine works featuring solo flute and with origins in Paris on his album #Mozart & Flute in Paris, with the @orchambreparis and #FrançoisLeleux.
— Warner Classics USA (@WarnerClassicUS) July 9, 2021
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《ロマンス》は1871年、サン・サン36歳のときの作品(約6分)。
1871年といえば、普仏戦争講和に反対した市民が蜂起してパリ・コミューンを樹立するも、市街戦で敢え無く敗北した血腥い事件があった年。
そんなことを全く感じさせない、浮世離れした美しい曲です。
シャミナード(1857-1944)はパリ出身の女性作曲家。
《コンチェルティーノ》は技巧的で華やかな曲(約8分)。
主題が團伊球磨作曲の童謡《ぞうさん》の「おはながながいのね」に似てることで有名。
実際は微かにそう聴こえるレベルで空耳の類。
なお、パユを迎えたサン・サンとシャミナードの前後は、チャイコ《ロメジュリ》とバル《オケ協》。