昨夜はTOCで高関 シティを聴きました。
曲目はリゲティ《ルーマニア協》、Vn協(w/荒井)、バル オケ協。
冒頭で飯守さんを追悼して、ワーグナー《ローエングリン》第1幕前奏曲が演奏されました。
19時開演で前半が終わったのが20:20、20分の休憩を挟み、オケ協が終わったのが21:20頃。
長い演奏会でしたが、楽しかった!
リゲティ Vn協が最高!
《ルーマニア協》の後、舞台転換に結構時間が掛かりました。
高関さんを囲むように半円状に配置。
最外周には打楽器。
マリンバ奏者の塚越さん(!)の姿も。
この曲、3月に都響で聴いた時はコパチンばかり見ていて、オケが何をしていたか憶えていない。
今回はオケもよく見えて、視覚的にも楽しさ倍増。
管楽器は持ち替えが多いので、奏者の横には持ち替え楽器を置く台。
第2楽章ではOb奏者とFg奏者がオカリナ持ち替え。
第4楽章では2人のFl奏者の持ち替えの妙技を堪能。
1人はA.Fl、A.Rec、もう一人はPicc、S.Recとそれぞれ3種を吹き分けます。
Cl奏者2人もEs管、B.Cl、オカリナ持ち替え。
オカリナやRecが醸し出す不思議な音響が面白い。
管だけじゃない。
独奏以外にスコルダトゥーラのVnとVaが各1挺。
ソリストだけでなく、オケの奏者にも超絶技巧を要求していることが分かります。
リゲティ、変態だ。
荒井さんの前には譜面台3つが置かれ、長~い譜面。
譜面を捲る時間すら惜しいということでしょう。
荒井さんがこの曲を弾くのは、2回目とのこと。
終始研ぎ澄まされた演奏で、第5楽章のカデンツァがやっぱり凄かった!
演奏したのはアデス作曲のもの。
無窮動風に弾き捲る姿には圧倒されました。
リゲティの楽しさを満喫できて幸せな時間でした。
リゲティ《ルーマニア協》とバル オケ協も、もちろん楽しい。
2台Hpが大活躍するオケ協は大好きな曲。
2ndのパートで金属棒で演奏すると指定された個所では、500円硬貨を使用!
...ではなくて、外国の硬貨だったようです。
それにしても、この3曲を並べるとはオケには過酷。
リゲティのVn協の後に、バルのオケ協を室内楽のように聴かせるシティの合奏力。
これまで聴いたシティの定演の中でも、昨夜は屈指の演奏でした。