今日はパレスで、ヴェルディ《アイーダ》を観ました。
滅茶楽しかった!
休憩3回を挟んで、3時間50分。
今日は最初から最後まで楽しめました。
ゼッフィレッリ演出の《アイーダ》を生で観るのは初めて。
第2幕のエジプト軍の凱旋パレードは、贅を尽くしたスペクタクル。
唯々無駄に凄いとしか言えない。
本物の馬2頭がステージを駆けるシーンには吃驚。
白馬はキーストーン、栗毛はジェニーだそうです(キャスト表p.9にも載ってます)。
パレードに続く、戦勝祝いのバレエも楽しい。
バレエはシティ・バレエ団。
歌手は主役級の3人が皆良かった。
アイーダ役にファルノッキア、ラダメス役にアロニカ、アムネリス役にロバーツ。
ファルノッキアは線がやや細いソプラノですが、声質は好み。
どの音域も響きが美しく、情感も細やか。
ただ、第3幕の「ああ、わが故郷」はヴィブラートが気になりました。
アロニカは輝かしい声のテノール。
前半はセーブ気味でしたが、尻上がりに調子を上げました。
第3幕、第4幕はドラマティックな歌唱で、本領発揮。
ロバーツは米国出身のメゾ・ソプラノ。
歌も演技も上手く、情熱的で激しい性格のアムネリスになり切ってました。
素晴らしい。
カーテンコールでも一番拍手を受けてました。
出番は少ないですが、アモナズロ役の須藤さん(ヴァッサッロの代役)も立派。
ランフィス役の妻屋さんは、いつもながらの安定感。
顔面神経麻痺を発症されて心配でしたが、影響は感じられず一安心。
エジプト国王役の伊藤さんには、もう少し存在感を出して欲しかった。
些末なことですが、第2幕の凱旋パレードでエジプト国王のガウンの裾を持つ小姓2人が可愛かった。
ゴールドの禿カツラを付けて、一休さんみたいでした。
2人のうち1人はずっと微笑を絶やさず、癒されました。
ピットには、カルロ・リッツィと東フィル。
ヴェルディ指揮者として名高い人ですが、今日は普通だった印象。