昨日は東文で、春祭《マイスタージンガー》を聴きました。
楽しかった!
演奏会形式なので、主役はヤノフスキ N響。
ピットで聴くオケとは情報量が違います。
歌手陣はザックス役にシリンス(Bs-Br)、ポーグナー役にカナバス(Bs)、ヴァルター役にバット・フィリップ(T)、ベックメッサー役にエレート(Br)、エーファ役にオオストラム(S)と、重要な役は海外招聘組。
ベックメッサーを当たり役にしているエレートだけ、譜面台を置かず、暗譜で歌います(演技まで!)。
エレートは2021年11月の新国《マイジン》でも、ベックメッサーを演じて絶賛されました。
譜面台を置いて歌う他の歌手とは、格段の差。
エレートが演技しているのに、相対する歌手が棒立ちなのは頂けない(特にシリンス)。
カーテンコールで一番大きな拍手を受けたのも当然。
エレート以外では、カナバスが惚れ惚れする良い声で安心して聴ける。
(多分)初めて聴くバスですが、気に入りました。
ザックス役のシリンスは、昨年の春祭《ローエングリン》にテルラムント役で出演。
そのときの印象は良かったですが、今回は譜面噛り付きで残念。
声は良いし、上手いバス・バリトンなんですけどね。
バット・フィリップは英国出身のテノール。
良い声とは思いますが、声を押し出すように歌うことがあり、好みではなかった。
オオストラムも春祭《ローエングリン》にエルザ役で出てました。
エルザ役と比べてインパクトは弱いけど、エーファ役も不満の無い歌唱でした。
毎年春祭ワーグナーは2公演共聴くのですが、《マイジン》は昨日だけ。
色々書きましたが、2日目(4/9)もチケットを取れば良かったな。