昨日はシティと東響をはしご。
疲れたけど、どちらも楽しかった!
先ず、シティの感想。
曲目はカバ Vc協1(w/佐藤)とショスタコ7《レニングラード》。
カバ Vc協1は20分弱、生では滅多に聴けない。
第1楽章の歌謡的な主題から、佐藤さんの音がとても良い。
第2楽章は通奏低音のような低弦が印象的。
荒涼とした大地を連想させます。
そこに佐藤さんの抒情的な歌。
第3楽章は民謡調で、後半の伊福部風のオスティナートが楽しい。
ソリスト・アンコールはバッハ無伴奏1番からサラバンド。
またバッハかという感じですが、佐藤さんの美音で聴けたのは幸い。
後半はショスタコ7《レニングラード》。
ナチス・ドイツによるレニングラード包囲の最中に書かれ、ナチスとの戦いのアイコンになった作品。
ロシアがウクライナ=ナチスとして軍事侵攻する中、この曲を聴くのは何ともいえない気分。
尤もこの曲を反ナチスのアイコンにしたのは周りであって、ショスタコの与り知るところではない。
昨日の高関 シティの演奏は素晴らしかった!
第1楽章で「戦争の主題」が《ボレロ》風にビルドするところは、圧倒的な音響。
熱量もあり、精度も高く、ちょっと尋常じゃない。
白眉は第3楽章で、ユニゾンのコラールが力強くも半端ない美しさ!
感動です。
そこに、今月末で退団する竹山さんのFlソロ。
言葉にならない。
第4楽章は当初あった「勝利」という副題の通り、凱歌のクライマックスに向けて突き進みます。
ラストの音響的なカタルシスは凄いけど、感動はしない。
この曲はやっぱり第3楽章が好きだな。