今日は芸劇で、秋山 パシフィック・フィル(PPT)を聴きました。

 

曲目はラヴェル《クープラン》、エルガー Vc協(w/新倉)、ニルセン4《不滅》。

 

ラヴェル《クープラン》はWW1で亡くなった友人に捧げられた曲(原曲はピアノ)。

 

管弦楽版では木管が活躍。

 

前半は木管が引っ込んだ感じでしたが、後半はバランスが良くなった印象。

 

第3曲「メヌエット」の後半の盛り上がりは良かった。

 

第4曲「リゴードン」は楽しいダンスで、キレがあります。

 

中間部のObソロが草笛のようで味わい深い。

 

2曲目は新倉さんのソロでエル協。

 

火の玉系のエル協と違い、新倉さんはノーブルでしなやか。

 

表情過多にならず、そこはかとなく哀愁が漂う感じが良い。

 

秋山 PPTはソリストによく寄り添い、安心して聴けます。

 

エル協の後、照明が落とされ、アンコール。

 

クレズマー音楽で、NIGNという曲らしい。

 

新倉さんの静かな歌で始まり、PPTのVcセクも参加。

 

新倉さんはクレズマーバンドでも活動しているので、共感が半端ない。

 

エル協よりも感動しました。

 

『新倉瞳委嘱作品集』のCDにも収録されていますが、編成が異なります。

 

このアンコールを聴けただけで、聴きに来た甲斐がありました。

 

 

休憩後はニル4《不滅》。

 

秋山さんの指揮はシャープで、PPTの反応もとても良い。

 

第2楽章の木管アンサンブルは、今日最初に聴いたラヴェル《クープラン》を連想させます。

 

第3楽章の冒頭、Timpを伴ってVnがバーストするところはゾクゾクします。

 

PPTの弦、上手いです。

 

終楽章の2台Timpは、やや大人しい印象。

 

コンバットシーンにしなかったのは、秋山さんの指示でしょう。

 

1階席だったため、2人の雄姿がよく見えなかったのも残念。

 


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