今日は芸劇で、秋山 パシフィック・フィル(PPT)を聴きました。
曲目はラヴェル《クープラン》、エルガー Vc協(w/新倉)、ニルセン4《不滅》。
ラヴェル《クープラン》はWW1で亡くなった友人に捧げられた曲(原曲はピアノ)。
管弦楽版では木管が活躍。
前半は木管が引っ込んだ感じでしたが、後半はバランスが良くなった印象。
第3曲「メヌエット」の後半の盛り上がりは良かった。
第4曲「リゴードン」は楽しいダンスで、キレがあります。
中間部のObソロが草笛のようで味わい深い。
2曲目は新倉さんのソロでエル協。
火の玉系のエル協と違い、新倉さんはノーブルでしなやか。
表情過多にならず、そこはかとなく哀愁が漂う感じが良い。
秋山 PPTはソリストによく寄り添い、安心して聴けます。
エル協の後、照明が落とされ、アンコール。
クレズマー音楽で、NIGNという曲らしい。
新倉さんの静かな歌で始まり、PPTのVcセクも参加。
新倉さんはクレズマーバンドでも活動しているので、共感が半端ない。
エル協よりも感動しました。
『新倉瞳委嘱作品集』のCDにも収録されていますが、編成が異なります。
このアンコールを聴けただけで、聴きに来た甲斐がありました。
パシフィックフィルハーモニア東京(旧 東京ニューシティ管弦楽団)@ppt1990_tnco◆第153回定期演奏会 11月12日(土)【東京芸術劇場】 ✨〜本日のアンコール〜✨ クレズマー伝承曲「祈り」/NIGN(ニグン) arr.新倉瞳 新倉さんの澄んだ歌声から始まり、チェロセクションで奏でた本日のアンコール。… https://t.co/GNujZkXFO4
2022年11月12日 15:35
休憩後はニル4《不滅》。
秋山さんの指揮はシャープで、PPTの反応もとても良い。
第2楽章の木管アンサンブルは、今日最初に聴いたラヴェル《クープラン》を連想させます。
第3楽章の冒頭、Timpを伴ってVnがバーストするところはゾクゾクします。
PPTの弦、上手いです。
終楽章の2台Timpは、やや大人しい印象。
コンバットシーンにしなかったのは、秋山さんの指示でしょう。
1階席だったため、2人の雄姿がよく見えなかったのも残念。