明日の読響名曲を振るのは、カンブルラン。
彼を聴くのは、2019年3月の《グレの歌》以来。
4年近く経つのか。
2020年10月のサントリー音楽賞受賞記念コンサートで、読響とメシアン《我らの主イエス・キリストの変容》を演奏する予定でしたが、曲目が《峡谷から星たちへ》に変更になり、結局カンブルランは降板。
2021年4月の読響定期にも登壇する予定でしたが、こちらも降板。
そして今回、読響との再共演が漸く実現。
曲目は、バル《舞踏組曲》、ビゼー交1、ダルバヴィ《Vc&COのための幻想曲集》、サンサンVc協1、リゲティ《ルーマニア協》。
選曲が良い!
ハンガリー出身のバルトークとリゲティの楽しいダンス音楽の間に、フランスの3人の音楽家、ビゼー、ダルバヴィ、サンサンの作品を挟むという趣向。
ビゼー交1は17歳の若書き。
青春を謳歌するような溌溂とした曲です。
でも、ビゼーは36歳で病死しちゃうんですよね。
それを思うと何だか切ない。
因みに、ビゼーの2番には《ローマ》という副題が付いていますが、第2稿の各楽章に標題が付いていたため、組曲《ローマ》と呼ぶことも。
来年1月に園田 PPTが演奏します(組曲《ローマ》)。
《ローマ》は相当レアですけど、作品の魅力は。。。
読響に話を戻すと、ダルバヴィとサンサンの2曲はVc協で、ソリストのイオニーツァ(Andrei Ioniță)は1994年ルーマニア出身の28歳。
ダルバヴィ(Marc-André Dalbavie, b.1961)はフランスの現代音楽作曲家で、作風は前衛的・実験的というよりネオ・ロマン的。
今回演奏される《幻想曲集》は日本初演。
録音でも聴いたことがないですが、きっとネオ・ロマンでしょう。