先日、ブログに「ワグネリアン ヒトラー」について書きました。
それに関連して、ツイッターで面白そうな本を紹介して頂きました。
『ナチス軍需相の証言~シュぺーア回想録』(中公文庫)が、それ。
シュペーア(Albert Speer)は、もともと建築家。
PetropoulosのArtists Under Hitler(Yale, 2014)の第13章にも、シュペーアが取り上げられてます。
Petropoulosが第三帝国時代のアーティストとして、建築家で取り上げられているのは、グロピウスとシュペーアの2人。
グロピウスはバウハウスの創立者で、未亡人となったアルマ・マーラーと結婚したことでも知られてます。
二人の間にできた子供がマノンで、夭逝したマノンのためにベルクがVn協を作曲したことも有名な話。
という訳で、グロピウスの名前はクラ・ファンの間でも知られた存在。
一方、シュペーアについてはあまり知られてません(知らないのは私だけ?)。
シュペーアはナチ党の建物改修を引き受けた縁で、宣伝省、総統官邸等の改修も任せられ、党主任建築家に。
やがてヒトラーお気に入りとなり、1942年に兵器・弾薬大臣、1943年に軍需・軍事生産大臣に就任。
この本は、戦犯としてシュパンダウ刑務所に服役中に書かれたもの。
今のところ、本が届いても積読リスト入り濃厚ですけど、読みます。