今日は芸劇で、ブロム翁 N響のCプロを聴きました。
楽しかった!
14時開演ですが、13:15からプレコンサートあり。
本日は白井さん、大林さん(以上Vn)、佐々木さん(Va)によるマルティヌー《セレナード》2。
プレコンは、トークと合わせて約15分。
マルティヌー《セレナード》2、佳曲です。
新古典風で軽快な第1楽章、ノスタルジックな第2楽章、チェコ民俗舞曲っぽい第3楽章。
演奏も上手く、掴みは上々。
ただ、プレコンが終わったのが13:30で本公演まで30分もある。
プレコンの開始を15分遅らせたら良いのに。
さて、本公演。
14時開演ですけど、なぜか14時に間もなく開演のアナウンス。
5分位立った後、オケが入場。
前回のコロナ仕様の入場と違い、今日は普通。
オケが先に入場し、最後にブロム翁。
グリーグの《ペール・ギュント》は組曲1。
有名な「ソルヴェイグの歌」は組曲2なので、本日は演奏されず。
2曲目「オーセの死」は、透明感のある弦楽合奏。
最近亡くなった音楽家の葬送曲のようでもあり、心に響きました。
4曲目「山の王の宮殿で」のコーダは、熱狂的な盛り上がり。
ブロム翁の音楽は若々しい!
2曲目はドヴォ8。
Cプロは休憩なしなので、続けて演奏するかと思いきや、指揮者に続きオケも一旦捌けます。
お客さんは着席したまま。
5分位して、オケが入場。
何のためにそうしたかは、謎。
ドヴォ8は好きな曲。
ブロム翁のドヴォ8は温かい。
第1楽章冒頭にVcが奏でるメランコリックな歌から、沁みます。
第2楽章の弦楽合奏も優しい響きで、癒されます。
コンマスソロからビルドアップして、Tpが咆哮するところは滅茶カッコいい。
そこから急に静まるところも美しい。
そして、コーダで冒頭のテーマが回帰するところの幸福感。
ブロム翁で聴けて良かった。
第3楽章のセンチメンタルなワルツは苦手ですが、透明感のある美しい演奏。
白眉は第4楽章。
冒頭のTpのファンファーレ、滅茶巧。
Timpのロールに続く、Vcの幸福感のある歌も最高。
ジョイフルで生き生きした演奏が、最後まで続きます。
ラストはお休みの挨拶のような優しい音楽が一頻り続いた後、一気に加速。
94歳の音楽とは思えない、生き生きした輝かしいコーダ!
この人、やっぱり鉄人だ。
終演15:05で丁度1時間。
短い割に、プレのマルティヌーを含め、満足度の高いコンサートでした。