昨日はMMで、デュオ・リサイタルを2つはしごしました。
午後に聴いた庄司&オラフソンに続き、夜は伊藤&上原。
庄司&オラフソンが凄過ぎて、伊藤&上原には些か分が悪い。
でも、二人のラフマ愛が感じられる、良い演奏会でした。
前半は、アリトシューレル《ラフマニノフの主題によるメロディ》、ラフマ 交2よりアダージョ(伊藤編)、《6つの歌》 Op.4より 第3曲「夜のしじま」、《12の歌》 Op.21より 第8曲「マヒワの死によせて」、合唱交響曲《鐘》 Op.35より 「永遠の眠りがもたらす心の平安」、《12の歌》Op.21より 第7曲「ここは素晴らしい」、《6つの歌》 Op.38より 第5曲「夢」、「神の栄光」(以上、伊藤編)。
後半は、《前奏曲》 Op.32より 5番&6番&10番(w/上原)、Vcソナタ。
1曲目のアリトシューレル(アルトシュラー)以外は、オール・ラフマ・プロ。
しかも、前半のラフマは交響曲、歌曲、合唱曲から、伊藤さん自身でデュオに編曲。
伊藤さんを聴くのは、2016年にトッパンのランチタイム・コンサートで聴いて以来。
その時もラフマでした(w/須関裕子)。
伊藤さん、今回は曲目解説も書いており、本当にラフマが好きなんですね。
ピアニストもラフマ弾きの上原さん。
最後に弾いたVcソナタは大好きな曲で、演奏も一番良かった。
全4楽章 約40分の大曲ですが、伊藤さんは暗譜で弾きます。
Vcソナタといいながら、先にPfがメロを提示して、Vcが後をなぞることが度々。
第3楽章とかピアノ主導に聴こえます。
でも、このVcソナタの美しさは格別。
上原さんのPfが美しかった。
伊藤さんも共感豊かに、よく歌います。
前半のラフマも良かった。
伊藤さんが歌曲等から編曲した6曲。
歌曲だとPfパートはラフマそのまま、歌をVcに置き換えているので、とても自然。
伊藤さんのよく歌うチェロにピッタリ。
一方、交2 第3楽章を編曲した《アダージョ》は、編曲のせいかPfパートが弱い印象。
アンコールは2曲。
《12の歌》より 「春の洪水」と、定番の《ヴォカリーズ》。