今日はTOCで、クリスティ LAFのヘンデル《メサイア》を聴きました。
念願だったクリスティ LAFを生で聴けて、感激。
台風19号が日本列島を襲う中、大阪、名古屋、東京とツアーを敢行。
本当に感謝しかありません。
演奏はもう素晴らしいの一言。
クリスティ、神々しかった!
第2部第26曲の後に、休憩。
前半75分、後半65分の長丁場ですけど、あっという間。
ヘンデルの音楽はマタイのように劇的ですけど、マタイと違い、ソリストは役柄の無い語り手。
イエスを描いた作品でありながら、人生のドラマを情感豊かに歌っており、そこが魅力です。
クリスティの演奏は、合唱、オケ、ソリストのバランスが良く、表現力も豊か。
クリスティは74歳ですが、背筋がピンと伸び、颯爽とした指揮です。
LAFのコンマスは、ヒロ・クロサキ。
風邪を引いたのか、演奏中に鼻をすすったり、咳をしたりしてましたので、本調子ではなかったかも。
それでも、LAFの音楽は実に生き生きとしています。
金管の出番は少ないですが、第48曲「トランペットが鳴り響くと」のTpソロは驚きの上手さ。
ソリストでは、男声3人(ミード、ウェイ、ローワン)が特に良かった。
声量も不足無し。
中でもミード(CT)の歌唱が、印象に残りました。
第23曲「彼は蔑まれ、人々に見捨てられ」の沈痛な表現が沁みます。
女声2人(ワトソン、ネグリ)も、不満の無い歌唱。
ワトソンは、ヴィジュアルもなかなか。
第45曲「私は知っている、私を贖う方が生きておられ」は美しかった。
オケもソリストも良かったけど、一番はやっぱり合唱。
《メサイア》というと第44曲「ハレルヤ」が有名ですが、第2部の受難を告げる合唱群、第3部の終曲「屠られ、その血によって神の御前へと私達を贖って下さった子羊こそ」は感動的。
台風19号で開催が心配されましたが、無事にクリスティLAFの《メサイア》を聴けて幸せです。