今日はミューザとNHKホールのはしご。
最初にミューザで、ノット東響の《グレ》。
その前に杉作で、いつもの牛タン大盛り。
幸せです。
《グレ》は、今年3月にカンブルラン読響、大野 都響で聴いたばかり。
今日はカンブルラン読響の感動再び、といったところ。
ノット東響、本当に素晴らしい!
この作品は一人歌いっ放しのヴァルデマルの出来で、感銘の度合いは変わります。
巨大オケをバックに歌うので、聴く席を選ばないと、声が埋もれて聴こえないんです。
実際、大野 都響でヴァルデマル役を歌ったフォイクトは、そもそも声量が無いこともあり、ヴァルデマルがまるでダメでした。
カンブルラン読響のR.D.スミスはこの役が十八番で暗譜で歌いましたが、やはりオケに埋もれること度々。
今日はミューザの1階席で聴きましたが、これが正解。
トレステン・ケールの第一声から、美声に感動。
ダレがちな第2部の王の歌も、良かった。
そのまま最後まで、ケールの歌をストレスなく楽しむことができました。
トーヴェ役のレシュマンは、大好きなソプラノ。
第1部のケールとレシュマンの掛け合いは、最高!
続く、有名な山鳩の歌。
山鳩役の藤村さんが降板し、代役にオッカ・フォン・デア・ダメラウ。
初めて聴くメゾですが、藤村さんに勝るとも劣らない、感動的な歌唱!
第3部では、ケールの他、農夫役のドーメン、道化師役のエルンスト、語りのアレン。
皆、素晴らしい。
ワールドクラスの歌手陣は、期待通り。
オケも負けてません。
第1部冒頭の甘美な序奏から、巨大オケの澄み切った響きにゾクゾクします。
音楽が激するところでは、ノットの棒に瞬発力で応え、クライマックスを築きます。
ノットの気魄もオケの集中力も、凄い。
歌手もオケもここまで素晴らしいと、第3部の合唱への期待値も俄然上がります。
過去に聴いた《グレ》の合唱は、新国合唱団とオペラシンガーズ。
東響コーラスは、《グレ》も暗譜で歌います。
合唱は平板にならず、迫力、音圧も十分。
混声合唱による太陽讃歌は、感動的。
明日、N響と被ってなかったら、もう一度聴きたいです。