今日は調布グリーンホールで、原田慶太楼さんと新日本フィルのフレッシュ名曲コンサートを聴きました。
曲目は、ビゼー《カルメン》より、ラフマ《パガ狂》(w/黒岩航紀)、バーンスタイン《WSS》より「シンフォニック・ダンス」。
滅茶楽しかった!
調布グリーンホールは、調布国際音楽祭で鈴木優人さん&BCJを聴いて以来。
古いホールです。
今日はステージ拡張のため、1~3列を潰し、4列は使わないので、5列が実質最前列。
コンマスは西江さんで、対向配置。
《カルメン》は、序曲~第1幕前奏曲~ハバネラ~衛兵の交代~セギディーリャ~アルカラの竜騎兵~闘牛士の歌~間奏曲~密輸入者の行進~何を恐れることがありましょう(ミカエラのアリア)~アラゴネーズ~ジプシーの歌。
原田さんの指揮は情熱的で、指揮台での暴れっぷりが楽しい。
《カルメン》は10月のブルガリア歌劇場来日公演で振ったばかり。
それ以前にも何度も振っているので、音楽を完全に手中に収めていて安心して聴けます。
新日本の演奏もメリハリがあって、とても良かった。
「闘牛士の歌」のトランペット、「何を恐れることがありましょう」でのコンマス・ソロも上手い。
ハバネラ、セギディーリャ、ジプシーの歌は、加藤のぞみさんが歌います。
先日聴いたギルバート都響は歌無しでしたけど、やっぱり《カルメン》は歌があった方がずっと良い。
加藤さんは声量があり声質も好みですが、目力が強くてちょっと怖いかも。
魔性の女というより、《トロヴァトーレ》の地獄の魔女みたいでした(失礼!)。
「ジプシーの歌」では、オケは極端に遅く始めて、急激にギアチェンジします。
新日本の瞬発力が素晴らしく、最後は盛り上がりました。
アンコールは「ジプシーの歌」をもう一度。
休憩後は、ラフマ《パガ狂》とバーンスタイン《WSS》より。
《パガ狂》のソリストは、黒岩航紀さん。
アンサンブルでは何度か黒岩さんを聴いてますが、協奏曲は初めて。
《パガ狂》はラフマの中でも一番好きな曲です。
黒岩さんは手が小さいですが、速いパッセージでも音がクリアで美しい。
今日みたいにスタイリッシュな《パガ狂》も好きです。
ソリスト・アンコールは、モーツァルトのトルコ行進曲。
ジャズ風の即興的な演奏で、滅茶カッコ良かった!
会場の掲示板にはファジル・サイ編とありましたが、あれは黒岩さんの編曲じゃないかな。
最後は、バーンスタインの《WSS》より「シンフォニック・ダンス」。
新日本はノリノリで演奏していて、音が生き生きしてます。
特に、パーカッションが最高!
マンボ!と叫ぶところでは、原田さんが客席を振り返って合図しますが、客席は叫ばず。
曲を始める前に、合図したら叫ぶ練習が必要だったかも。
原田さんは舞台袖に戻った後、サンタクロース姿で登場。
そのまま指揮台に上がり、アンダーソンの《そりすべり》を演奏。
曲の途中で再び客席に合図して手を叩かせますが、今度はバッチリ。
流石、アメリカで活躍しているだけあって、原田さんはサービス精神が凄いです。
原田さん、新日本と相性が良さそうなので、また振って欲しいです。