昨日、LFJで聴いた、ヒンデミットの《エロスとプシュケ》。
エロスは、ギリシャ神話に出てくる神様、アモーレのこと。
イタリア語でクピード、日本で言うキューピッドですね。
アモーレは美の女神ヴェーネレ(ヴィーナス)と軍神マルテの子。
一方、プシュケ(プシケ)は神様でなく、国王の三女。
とても美しい娘で、その美貌にヴェーネレが嫉妬し、プシュケから恋愛を遠ざけるようエロスに命じます。
エロスが放った矢は自分に当たり、そのお陰でプシュケに恋してしまいます。
エロスは魔神に化けて、プシュケの両親に妻として差し出すよう迫ります。
何故、魔神に化けたのかはよく分かりません。
プシュケは西風ゼフィロによってエロスの宮殿に運ばれ、新婚生活を送ります。
でも、エロスはその姿を見せようとしません。
あるとき、プシュケは猜疑心からエロスの姿を盗み見て、有翼の姿に驚きます。
妻に裏切られた傷心のエロスは、その場を立ち去ります。
何だか《ローエングリン》のシーンと重なりますね。
プシュケは禁問の誓いを立ててはいないと思いますけど。
エロスを失ったプシュケは、愛を求めて、ヴェーネレのところに行きます。
ヴェーネレは、プシュケに難題を与えて苦しめます。
最後の難題で、プシュケは冥府の女王プロゼルピナ(ペルセポネ)のもとへ向かいます。
プロゼルピナから受け取った箱には、冥府の眠りが入っていて、プシュケは昏睡状態に。
そのプシュケをエロスが発見し、冥府の眠りを取り去ります。
更に、プシュケはジョーヴェ(ゼウス、ジュピター)に願い出て、ネクタルをプシュケに飲ませ、神々の仲間として、晴れて結ばれます。
ギリシャ神話ですから、何が何だか分かりませんが、まぁ、そんな話。
正直、ヒンデミットの曲はイマイチ。
同じテーマの曲なら、フランクの《プシュケ》がお薦め。
プシュケが眠っていると、西風に運ばれて、エロスのもとにやってきて、エロスと結ばれるという全4曲構成。
非常に官能的で、終曲はワーグナーっぽい。
いつか実演で聴きたいです。