50年代の落ち着きを保ったままスタートした60年代ですが、

東京オリンピックと同年の1964年に工場を移転してから

にわかに動き出しました。

 

60年代前半はこちら!

↓↓↓

 

 

 

 

 

 

一気に60年代後半も駆け抜けていきましょう!

 

 

1965年のスペック

 

 ボディシェイプ: ドレッドノート

     トップ: (シトカ)スプルース

 バック・サイド: (ブラジリアン)ローズウッド

  ブレイシング: ノンスキャロップド Xブレイシング

  フィニッシュ: ナチュラル 

  ピックガード: ティアドロップ

  ブリッジ形状: (ダウン)ベリー

    ロゼッタ: 白黒ストライプ 5-9-5の三層

 バインディング: 白黒ストライプ 

バックストリップ: チェッカー柄

 

     ネック: マホガニー

ネックジョイント: 14フレット

   弦スケール: 25.4インチ(約645mm)

     ロッド: Tバー

 指板・ブリッジ: エボニー

ポジションマーク: ラージドット

    ナット幅: 1-11/16”インチ(約42.9mm)

 ヘッドストック: ノーマル

 

 

・1966年 ピックガードが

                           トータス(べっこう)柄から黒色に

・1967年 ロッドをTバーからスクエアロッド

・1968年 ブリッジプレートが

                           メイプルからローズウッドに

・1969年 ブリッジプレートが大型化

・1969年 サイド・バック材が

                          ブラジリアンローズウッドから

                          イーストインディアンローズウッド

 

 

 

 

  ピックガードがべっ甲柄から黒に(1966年)

 

この60年代後半からは、

日本人の私たちにとってのザ・D-28みたいなルックス(仕様も)になっていきます。

口火を切るのがピックガード!

それまではずっとトータス柄だったものが、黒一色になりました。

これはルックス面でいうとかなり大きく変わりましたね(^^)

このルックスこそD-28っていう方も多いんじゃないでしょうか!?

 

べっ甲柄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  Tバーロッドからスクエアロッドへ(1967年)

ここはけっこう目に見えない部分の変更です。

ネックの強化(補強)材ですね。

戦後、金属でT型の棒を補強材として使っていたのですが、

ここにきて金属製なのは同じですが、形状が四角形の補強棒に変更しました。

このロッドの仕様変更に伴ってネックグリップも多少太くなる傾向にある

と言われています。もちろん個体差はあると思いますが。

 

Tバーロッド

 

 

スクエア(SQ)ロッド

 

 

 

 

ブリッジプレートがメイプルからローズウッドへ(1968年) 

 

こちらもパッとに見えないところです。

ブリッジの裏側ですね。

弦を通す穴を補強するためにくっつけてある板です。

全くこれまで話題にしてませんでしたが、

ずっとメイプルのちょび板が張られていました。

それが何故かはこれもわかりませんが、突如ローズウッドに材質が変更されます。

 

メイプル

 

 

ローズウッド

 

 

 

 

 

 

  ブリッジプレートが大型化(1969年)

 

前年に材が変わったばっかりのブリッジプレート。

今度は大きさが変わっちゃいます。

けっこうぼてっとしちゃいますね。

 

 

 

 

 

  サイド・バック板がブラジリアンローズウッドから    イーストインディアンローズウッドへ(1969年)

 

数あるD-28の仕様変更の中でもベスト5には絶対に入るだろう大事件ですね。

神格化されているブラジリアンローズウッドから

イーストインディアンローズウッドに変更されました。

 

ブラジリアンローズウッドの輸出規制で使用するのが難しくなり、

その代替材としてインド産のローズウッドが使用されるようになりました。

マーティン社はこのブラジリアンローズウッドを

1969年の後半ぐらいまで粘って使ってますが、

他社では1965、66年辺りで使用を止めているメーカーが多かったようです。

 

ブラジリアンローズウッド

 

 

 

イーストインディアンローズウッド

 

 

個人的には音の聞き分けができるかと言うと

全く自信ありません(笑)

マホガニー派だからかどうかはわかりませんが、

ローズウッドの個体は産地の違いより、個体差のほうが強く感じますね(^^)

ただですね、匂いでブラジリアンローズウッドはわかる気がします、

なんか明らかに匂いが違う気が。

 

ま、神格化されてますから、実際のモノがガラッと変わったというよりは

価格がガラっと変わりましたね(笑)

 

ただとにかくこの変更はかなり大きい変更だったと言えると思います。

 

 

 

 

ここは意見の分かれ目♪

ブラジリアンローズウッドは全然違うぜ~のコメント欄楽しみにしてます♪

 

 

 

 

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