[lunch #01] 二人でお茶を / Tea for Two | What a Wonder-full World! -道玄坂で逢うならば-

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シブヤの片隅から見える、不思議なコト、ステキなデキゴトなどなどを、シェフのきまぐれサラダ風にヌーカイヴ。

なお、「ヌーカイヴ」とは、「アーカイヴ」の親戚のようなモノです。

 今日のおひるは、Bunkamuraドゥ・マゴ・パリ 渋谷店 へ行ってみました。


 勝手がよくわからないので、なんとなく、手ごろそうな、パスタランチを注文してみました。


 籠いっぱいのパン、スープ (この日はクラム・チャウダーでした)、メインのパスタ (サーモンといくらのバルサミコソースだったかな? 『親子』 パスタですね :) )、そして、飲み物とデザート付きで、1000円でした。 かなりおトクな感じ……。


 フランスパンがとってもおいしかったのが印象に残っています。 外側がバリッとして、中がしっとり。 豊かな小麦の香りがひろがって、これだけでいくらでも食べられそうな気がしました。


 ランチタイムという、限られた時間のなかで、たったひとつでも、これはという感動的なおいしさ (オオゲサ) に出逢えると、思いがけぬ幸福感に満たされますね。 ああ、至福のひととき……。


 食後の紅茶を飲みながら、そういえば、パリの本店のほうは、たしか、ヴェルレーヌやランボーなどが通っていたのではなかったか、と思い出します。


 そんなお店の支店にいるというだけで、漂う文学の香りに、われ知らず、晩秋の物憂さをたたえるソネット (十四行詩) があふれ出しだします…………。





 ……って、そんなわけはなく。


 店内には、子連れのかたとかいらして。


 オコサマが、ずーっと、「おれんじじゅうす~、おれんじじゅうす~」 と叫んでいましたっけ。


(そんなにオレンジ・ジュースが飲みたかったのか……)


 そんなこんなありつつも、渋谷に勤めだしてから早や四ヶ月経ちますが、まだ 『一度も同じお店に入っていない』 私の、『また行ってみたいお店リスト』 に加えられたのでした。


 ま、今度は、ひとりではなく。 あの人と、二人で……。 (なんてね)










Doris Day
Tea for Two/Lullaby of Broadway