インターネット上には、短時間で上達するという文句がちらほら踊っています。
やってもやっても上達しないと感じている人がいかに多いかの表れだと思っています。
テニスの上達のポイントは、練習の質、練習の時間、個人の能力です。このなかで物差しとして一番わかりやすいのが練習の時間です。
良しとされる練習の質ってどれくらいでしょう。また、個人の能力はどれくらいでしょう。これについてははっきりした数字出せないですよね。
練習時間は数字で表せます。一つの説ではだいたい5000時間と言われます。この数字、なかなか目安としては的を得ている数字なのではというふうに感じています。
具体的には、1日2時間の練習を週5日で1年間やってだいたい500時間です。それを10年間やると5000時間です。
個人の能力、練習の質によって多少の誤差はありますが、まあだいたい多かれ少なかれそんなものです。
何を言いたいのかというと、どんなに急いでも焦っても結果的にその時間は大差ないということ。5000mの山を登るのに一気に登ろうとして途中で終わってしまう人もいるし、稀に登り切っちゃう人もいます。
あるいは、途中、時間を置きながら確実に登る人もいるでしょう。たぶん、人それぞれなのだと思います。センスがあると言われ調子よく来たのに途中で終わるパターンって意外と多いです。
覚えが悪いと言われながらも、結果的に高い水準に達する人もざらにいます。今歩んでいる道が果てしないと思うと、どうしてもモチベーションの維持が難しいですが、だいたい5000時間を区切りに考えてみるのもいいかも知れません。
大切なのは、険しい道、穏やかな道をどんな気持ちで進んで行くかです。うさぎでも亀でも、気持ちの持ち様です。