南禅寺 さえ㐂 ~ 京都 | 下町風来坊の日記

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生まれも育ちも東京、今も東東京下町在住のオッサン。食べ歩きや旅行、ワンコの話題など、たわいもない日常を童心で、時に今の社会や風潮に対する心情をぼんやりつぶやいてます。

京都2日目のディナーは、南禅寺の敷地内に2年前オープンした、江戸前鮨店に初訪問。

 

南禅寺の正門・勅使門を潜り、すぐに左に直進すると・・・

 

こんな丸い裏扉が見えてきます・・・更に直進、行き止まりを道なりに左折すると

 

すぐにこんな佇まいのお屋敷が・・・住所ではここのようですが

 

南禅寺 さえ㐂・・・表札には大〆邸と書かれてますが

 
元々、大阪・北新地の人気鮨店・さえ喜が、この南禅寺の敷地内に移転、2018年10月にオープンしたのがこの南禅寺さえ㐂。
佐伯大将が知り合いから、この大〆邸の敷地の有効活用を相談されたことが、ここへの移転のキッカケとなったそうです。
京都の江戸前鮨といえば長らく、新橋の江戸前鮨名店・新ばししみづ出身の大将が経営する、ミシュラン一つ星店・鮨まつもとが、パイオニアとしても第一人者的な存在でしたが、早くもこの南禅寺 さえ㐂は、鮨まつもとに迫るほどの人気店となっているようです。
 

とりあえず中に入ってみると、何とも情緒ある庭園がお出迎え

 

この庭園で水巻をしていた黒服の女性スタッフさんに尋ねると、確かにここがお店のよう、そして彼女が支配人なのでしょうか?

まだかなり時間があるけど、2階が待機室になっているので、良かったらそこで待ちますか?と案内していただき・・・その後も親切に、いろいろとお気遣いいただき感謝です。

 
案内された部屋がここ
 

大きな窓越しに眺める、何とも素晴らしい庭園のパノラマ風景

 

こちらは窓外の景色

 

この見事な風景だけでも、何気にお腹一杯 (^-^;

 

画像だけではちょっとわかり辛いですが、思わずオ~っと声を上げてしまうほど、見事な緑のパノラマ風景にサプライズ。

この周辺のお寺や神社でさえ、これほど見事な建物からの庭園風景を楽しめるところはそうないと思われますが、しばし他のお客さんが到着するまでの約20分ほど、シーンと静まり返ったこの部屋で、この絶景を独占して楽しませていただきました。

 

ちなみにディナーは、18時と19時半スタートになっていて、私たちは18時スタート、スタート時間5分前に1組ごと順番に、1階のカウンターがある部屋に案内されます。

 

10席のカウンター・・・ちょうど真ん中の席

 

このカウンターも同様、目の前には素晴らしい庭園風景

 
ちなみに18時スタートと19時半スタートの部屋は違うそうで、ここは18時スタートの部屋、19時半スタートの部屋はそれほど眺めのいい部屋ではないそう。
 

料理はコースにて・・・前半がつまみ、後半がにぎりというスタイル。

まずは食材を見せてくれます・・・こちらは和歌山県高野町産の松茸
 

この松茸だけを具材で使用した茶碗蒸し

 

これでもかというほど贅沢に、松茸がタップリ

 

次はバイ貝の串焼き

 
こちらが現在、つけ場を任されている花板さん
 
このお店、オープン直後から予約の取れない超人気店・・・のはずでしたが、現在は比較的予約が取りやすくなりました。
理由は大将が、このお店の指揮を早々と現在の花板さんに譲り、東京・銀座で新たにお店をオープン、つまり普段、このお店に大将が不在になってしまたことが要因のよう。
個人的には元々さえ喜というお店も全く知らず、あくまで雰囲気重視でこのお店を選んだため、特に大将不在でも構わないと予約。
ちなみに以前は月に1週間だけ、大将が戻って来たものの、最近は3日しか戻れないそうですが、料理コースの内容や食材に関しては、大将のいる時もいない時も、基本的に同じだそう。
 
刺身に使用された天然のクエと真鯛
 

刺身は左の昆布醤油と右のポン酢で

 

真鯛・・・さえ喜といえば、真鯛の目利きに定評があるそう

 

そしてクエ

 

本日の鮪は北海道戸井産

 

ビールの後、しばしグラスで白ワイン、ちなみに赤はないそう

 

鰹の漬け、熟成酒盗ソース和え

 

よくかき混ぜて

 

鳥取産ハタハタの唐揚げ

 

鯖寿司の磯辺巻き

 

ここから日本酒

 

地元・京都の玉龍

 

次の料理に使う大きなアブラボウズ

 

アブラボウズの出汁煮には、スライスした黒トリュフがタップリ

 

脂が乗って、銀鱈や黒むつのような味わいのアブラボウズが美味

 

ここからにぎり・・・ガリとコールスローのようなキャベツの漬物

 

まずは鮪の赤身漬けから

 
小肌
 
すじこのミニ丼
 
剣崎イカは酢橘と塩で
 
静岡の磯自慢 水響華
 
秋刀魚
 
カマス
 
 
鮪中トロ
 
穴子
 
トロたく巻で〆
 
デザートは富有柿
 
さて、今回味わったこのコースの個人的な感想ですが・・・。
贅沢食材をふんだんに使ったつまみが印象的、赤酢を使ったにぎりは比較的オーソドックスな江戸前鮨でしたが、どれもしっかり美味で、ボリューム的にもちょうど良く、料金的にも予想より比較的リーズナブル、何よりこの店内の雰囲気で味わう、おいしい料理やにぎり、ワインや日本酒にとても満足でした。
期待通りとてもいいお店だと思いましたし、ここは接待、特に外国人の方々や、デートなどで大切な方を連れてきたら、とても喜んでもらえそうですね。
 

ちなみにランチタイムのカウンターはこんな感じ(・・・画像はネット上から拝借いたしました)

 

そしてこちらは庭園からの風景(こちらも同様、ネット上から拝借)

 

ちなみに、現在はほとんど東京のお店で腕を振るっている大将ですが、新しい銀座店の店名は鮨 さえ㐂・・・銀座六丁目、泰明小学校近くの雑居ビル2階にあるそうですが、早くも東京で高い評価を受けているようです。