銀座 大石 ~ 銀座 | 下町風来坊の備忘録

下町風来坊の備忘録

東東京下町在住のオッサン。食べ歩きや旅、ワンコの話題など、たわいもない日常やその時々に思うことを、童心で馬鹿正直に、また今の社会や風潮に対する心情を、ぼんやり本音でつぶやいてます。

先日のディナーは、昨年の秋に銀座一丁目にオープンした、カウンタースタイルのフレンチレストランに初訪問。

 

この日の食材の目玉・・・ジャンボ太刀魚くんが睨みを利かし (^-^;

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銀座 大石・・・早くも予約の取り辛い人気店に

 

四谷の老舗名店フレンチ・北島亭に16年在籍、直前までスーシェフを務めていたシェフが、昨年の9月にオープン、本格的なフレンチの北島亭とは違い、創作的なフレンチを提供する、オープンキッチンのフレンチレストラン。

 

調理風景を楽しめる12席のカウンター

 

食事の前にバター茶・・・軽いミルクティのような風味

 

グラスシャンパーニュから

 

シェフのパフォーマンス・・・比較的厨房との距離が近いカウンターなので、間近に調理風景を楽しめるのがいいですね

 

私たちの前でも・・・それにしてもこの太刀魚、まるで海のギャング・ウツボ並みにデカくて迫力十分 (^-^;

 

誰に対してもにこやかで人柄も良さそうなシェフ・・・私たちは北島亭を訪問したことはありませんが、以前テレビ番組で拝見したお店のオープン時より、何かひと回り大きくなったような。(笑)

声も大きく、調理は豪快なシェフですが、客やスタッフさんには、何気に細かな気遣いも・・・店内はフレンチレストランというより、良さげな洋食屋さんのよう、とても気楽で居心地のいい雰囲気。

 

食材も1つずつ見せてくれます・・・イタリア産の大きなポルチーニ茸

 

秋田産の豚肉、加茂茄子、万願寺唐辛子

 

牛肉は岐阜県飛騨牛

 

まず1品目はグジェル・シマエビ・ホタテのタルタル キャビア乗せ

 

ワインはペアリングも可能ですが、その都度グラスで。

フランス・アルザスのドメーヌ・ボット・ゲイル ピノ・グリゾンネ 2016

 

2品目はカリフラワーのムース、利尻のバフン雲丹、ボタン海老、スッポンのコンソメジュレ、秋田のじゅんさい・・・もはやコースの一品というより、アラカルト並のポーションに、ちょっとサプライズ

 

濃厚なバフン雲丹がタップリ、ツルンとした食感のじゅんさいと、スッポンコンソメジュレのトロリとした味わいのマッチング

 

温かいパンとバター

 

3品目は可愛い手毬寿司のような一品

 

カワハギの肝と2種類のバルサミコ酢が混ぜられたシャリに、カワハギとトリュフ、ホースラディッシュ

 

4品目はこんなオッパイスタイルで登場 (^-^;

 

蓋を開けると熱々の湯気が・・・淡路島産の鱧、スッポン、チキンのスープ、食べ応えのある大きな鱧肉が2つ

 

コート・デュ・ジュラのドメーヌ・クールベ シャルドネ 2018

 

目の前では手際よく、次々と料理が準備されてます

 

5品目は、ビジュアルもキレイなフレンチ風の八寸・・・2人でシェアしてもいいくらいのボリューム

 

ジャンボンペルシエ(ブルゴーニュのハム&パセリのゼリー寄せ)

 

野菜など8種類のゼリー寄せ、ニンニクマヨネーズ

 

長良瀬川産鮎のポテト巻揚げ、みょうがタルタルソース

 

この八寸を完食した時点で、個人的には既に満腹に近い状態。(^-^;

果たしてこの後の料理を食べきることはできるのでしょうか?

 

コート・デュ・ローヌ・サンジョセフのドメーヌ・フランソワ・ヴィラール 2015

 

6品目のフレンチ風最中は、スタッフさんから手渡しで

 

中は豚レバーのテリーヌ、マンゴー、パッションフルーツ、マリブのゼリー、ココナッツのクッキー、ミントなど

 

7品目は、ポルチーニ茸のチーズ入りのパン粉揚げ

 

次はこの大きなパイのようです

 

これも目の前でカット、ソースを掛けて仕上げられ・・・

 

8品目は、アワビのパイ包み焼き、アワビの肝添え、ブールブラン&マッシュポテトのソース

 

パイの中身はアワビ、真鯛、青海苔など

 

次はこんがりローストした秋田豚

 

ブルゴーニュのジュヴレ・シャンベルタン 2016 ルネ・ルクレール

 

ここからは料理のボリュームを選択・・・大・普通・小の3サイズ

 

ローストポーク 加茂茄子&万願寺唐辛子 豚骨つソース

 

正直、このローストポークを食べる前に、私の胃袋は既にウップ状態でしたが、シェフの説明通り、脂身まで全然しつこさがなく、とても美味な秋田ポーク・・・不思議なことに、これを完食した頃には、再び私の食欲が復活!(笑)

 

ここで口直し・・・スイカのジュース、ライムシャーベット掛け

 

南アフリカのルパート&ロートシルト・クラシック 2016・・・カベルネソービニヨン55%、メルロー45%

 

岐阜県産の飛騨牛炭火焼、グリルロメインレタス、ポテトチップス

 

ちょうどいい火入れ加減・・・レアの飛騨牛イチボの赤身肉

 

土鍋で炊き上がったご飯に具を盛り付けたもの・・・キレイですねぇ

 

11品目はこの太刀魚の炊込みご飯・・・太刀魚の骨出汁で炊いたご飯の上に香ばしく焼かれた太刀魚、パプリカやキュウリの角切り、周りには太刀魚の濃厚なソース

 

12品目はカレー・・・小麦を使わないサラリとしたカレー

 

満腹でもこれならアッサリ完食できます

 

デザート3種盛合せ

 

ライチのババロア 桃のソース・・・桃の実もタップリ

 

八女茶のクリームブリュレ

 

フィナンシェ

 

コーヒーで〆・・・ごちそうさま、何とか完食できました (^-^;

 

まさにシェフ渾身のお任せコース・・・食材から調理方法まで、カウンター越しにシェフが大きな声で詳しく説明してくれます。

ちなみにメニューの品数も多いですが、どのお皿もアラカルト並なポーション・・・コースの途中で何度か、最後までいけるかな?と思ってしまいましたが、不思議と食べられるもの。

実は全ての料理を、最後まで味わって欲しいというシェフの願いから、バターの量を少なめにしたり、サッパリとした脂身の豚肉や、脂分の少ない赤身の牛肉を使うなど、比較的アッサリ食べやすく仕上げてあるのが特徴、所々に割烹の要素も取り入れた、ある意味フレンチ割烹のようなコース、客のお腹の状況次第で、料理のボリュームを選べるのもいいですね。

おいしいフレンチを気取らず楽しく、お腹いっぱいに食べて欲しいという、シェフならではのホスピタリティを十二分感じました。

ちなみにお支払いは、もちろんそれなりの金額にはなりますが、個人的には、このボリューミーな料理コースに、そこそこの量のグラスワインも嗜んだ割には、何気にリーズナブルだと思います。

カジュアルな店内で、シェフの豪快な調理パフォーマンスを眺めながら、気楽な雰囲気でいただくボリューミーなフレンチ割烹コース、特に食べるのが大好きな方々にこそ、ぜひ一度は訪問してみて欲しいレストランですね、今回お邪魔できてとても満足でした。