背中が痒いという。
傷が治り難いと、Dr.から言われていたので、
なでるだけにした。
そのまま、あし、腰も頭も痒いと自分でもかいていた。
すると、指の心拍センサーが外れてしまう。
足に付け替えてもらった。
夫:「あ〜出たかな〜」
と便を気にする。介護用の紙おむつの1番多いきいサイズをギリギリではめているのが笑える。

夫:「怖い話していい?」
私:「何?どしたの?」
これ以上怖い話あるかーい。
夫:「俺、お前には見えないものが見えちゃうらしい」
私:「そうなんだ、何が見えるの?」
夫:「この辺に、太鼓が見えるの、こうするやつ。」
と、手を擦り合わせて見せる。
私:「でんでん太鼓ね。」
夫:「うん、あと赤い三角の小人が居るんだ。」
私:「それはなんなの?」
夫:「俺を守ってくれてるの、あーさっき飛んできて1人死んじゃったよ。」
こんな話してると、大丈夫かと、心配になるが、Dr.の話によると、肝臓のせいか、ICU症候群のせいでもあるらしい。
皮膚科の処置。
足の水疱の皮が破けてしまったので、二次感染予防の為、防水シートを巻いてあるとのこと。

下の世話だけは気になるらしく、
夫:「俺のハレンチな部分をゴシゴシ、ザブザブ洗われ、今日も恥ずかしめにあったよ。ウンチも出ちゃってたらしくてね…」
と笑う。
右足は熱を持っているから冷やすと言われたこともわかっていた。
検査結果のデータ用紙をみせたが、もちろん自分では紙一枚持てなかった。

16時になり、一旦出ないといけないと話すと、寂しそうにしたが、分かったまたねと、あきらめていた。
点滴500を8本しているとのこと。

ほうじ茶の味、酸味はわかるらしい。
夕食
全粥、揚げ魚、蒸しカボチャ、小松菜炒め物、白菜の和え物

ゼリーを貰えるかと楽しみにしていたが、ないらしく落ち込んでいた。
夫:「ゼリー無いのかよ〜、お粥よりパンとか無いですかね〜」
我がまま全開になってきた。
これちょうだいと、指をさし口に運んでもらう。
寝たきりで、時々ベッドを上げてもらい、座るだけの生活で、お尻に、床ずれができた痛みと、腰も痛いらしい。
頭も痒くずっとポリポリしているから、自分で洗って欲しいと言わないと洗ってもらえないと話しておいたので、看護師さんに伝えたらしく、明日洗うとか。
お粥は残したが、他はほとんどたべ、終わりにした。
夫:「あー食ったなー。」
と繰り返した。
食後の歯磨き、看護師さんに自分で持つように言われるが、握れないのが分かっていて、
夫:「スプーンも握れないから」
と言うも、にぎらせてもらう。
するっと落ちてしまう。
夫:「やってよ〜」
と甘えてくる。
看:「じゃ、奥さんにやってもらいましょうか。」
私:「はい、わかりました。」
私が磨くと、口の中にだ液が溜まり、
夫:「ゔー」
私:「はいはい。」
と水と容器を出すと、うまく吐き出せないので、マーライオンみたいだった。
2人で笑った。
面会すると、昼から食事したとのこと。
全粥、ポークチャップ煮、ブロッコリー、じゃが芋のスープ煮、キャベツのサラダ。
やっぱりお粥は苦手で、α米のご飯だから、余計にマズイらしい。そして丼一杯だとか。
お肉はたべっらかったが、ゼリーが食べたくて頑張ったとか。
接しやすい看護師さんの話とか。
鏡を見たいというので、見せると、顔をチェックしていたが、自分では持てず、
夫:「俺、スプーン持てなかったんだ。」
と少し落ち込んでいた。
時々ペットボトルを持って飲むらしく、実はシーツがぬれてしまっていたが言えず、寒いと言っていた。
Dr.や看護師さんに、4日間も昏睡で大変だったんですよ。知っていましたか?と何度も言われ、俺は、知ってて聞こえていたし見ていたんだという。
みんなが、俺を呼んだのも聞いていたし、わかってるって言いたかったとも。