8年ぶり再会したYASSさんは相変わらずアグレッシブで楽しい事好きな兄貴だった。


 

お互いに髪や髭に白いモノは混じるようになったが、眼の輝きは出会ったあの頃のままだった。お互いの8年間の出来事、これからやりたいこと、そして我々の渋谷公会堂手売り満席の挑戦に対して、ご自身の経験をもとに熱くアドバイスをしてくださった。


「手売りは路上ライブ以外にも居酒屋に飛び込んだり、結婚式場に飛び込んだりしてやってたよ。」


「自分の中の熱い思いを甘く、キザな言葉で叫べ。自分が思ってるより他人には全然伝わらん。じゃけ、自分でこれはカッコつけすぎかな?て思うくらいがちょうどいい。恥ずかしがって黙ってたら誰も協力してくれんよ。」


「ヴェーが手売りで渋公完売したら、ワシびっくりして椅子からひっくり転げるで。(久保のお父さんの名言をずっと気に入って使ってたYASSさん)」


YASSさんのおかげで路上ライブから居酒屋飛び込みの流しの漫才に切り替えられたし、人が沢山集まる呑み会の場所にお声がけしてもらう発想が生まれたし、熱い想いを物語として伝えてそれを受け取ってくれる仲間に出会えた。


2023/08/16、我々が一年に渡る手売り、チケット1956枚完売の日。YASSさんは電話口でめちゃくちゃ興奮して喋ってくれました。


「マジでおめでとう‼︎ほんますごい!お前らとんでもない事をやったの。これは一生の宝物で。」


我がことのように喜んでくださり、嬉しかった。それからは本番までの過ごし方や、完売しても満席に向けてチケットを売り続けた方がいい等。


我々が手売り満席にこだわっている事を大切にしてくださり、熱くアドバイスをくださいました。


本当にいつも親身になってくれて、家族や仲間を大切にして、優しくて、お茶目で、エンタメに熱くて、ステージに上がると唯一無二のカッコ良さで。


ジャンルは違うけど憧れの兄貴。それはこれからも変わりません。


先月、家族の方から一報を受けてYASSさんに最後のお別れの挨拶をすることができました。大変な中、連絡をいただきあらためて感謝致します。


若き日に朝まで語り明かした部屋でYASSさんは静かに横たわっていました。そのお顔は少し笑顔にもみえました。沢山、がんばりましたね。そして沢山、ありがとうございました。


YASSさんが遺してくれたエンタメをこれからも伝えていきます。ジャンルは違うけど、我々も広島魂、路上魂でYASSさんと語った夢を、目標を叶えていきます。


ここでブログを締めようかと思ったけど、、、でもね、正直言うとまだまだ語りたかった。いっぱいお話を聞かせてもらいたかった。聞いて欲しい話も沢山あったよ、YASSさん。悔しいわ。早いよ、若いよ、もっと輝いとる姿でワクワクさせて欲しかった。カッコいい背中を追わせて欲しかった。YASSさんにもらった愛情のお礼だって何も出来てない。こんなお別れ、いきなりすぎますよ。


まだまだ気持ちはまとまらないけど、YASSさんに「よーがんばったの。バリおもろかったわ。ヴェーの時代じゃの。」そう言ってもらえるように、歩き続けます。



僕の好きなYASSさんの曲を2曲。是非、聴いてみてください。








YASSさん、ありがとう。またね。