その条件とは


「病院側がいう検査をすべてやってもらうこと。」


簡単にいうと、病院側も商売。搬送を受け入れる代わりにある程度、お金を払ってくれる約束が欲しい。そういうことだ。


まぁ、仕方ないなと納得して条件を飲んだ。そしてすぐに病院へ。搬送された時には0時をまわり日付が変わっていた。


深夜、こちらでもあらためてさまざまな検査を。CTやレントゲン、異常なし。血液検査、もう一度PCR。血液検査の結果、尿酸値が高いなど何点か気になる点はあるも、髄膜炎の疑いわ無し。とりあえず一安心。



そのまま帰宅を指示された。しかし、時間は朝3時。電車も走ってないのでタクシーで帰る。搬送場所が自宅から遠く9千円かかった。病院のハシゴ、後日の検査も含めて今回の一例の出費は4万円越えとなった。頭の痛さも気にならなくなる位痛かった。。


次の日、PCRの結果も出て陰性でまた一安心した。搬送先の病院から、自宅近くの病院に紹介状を書いて頂いていたので行く。


少し歩くだけで汗がしたたり落ちる。昨日の処置で熱が解熱鎮痛剤の点滴でさがり、頭の痛みも柔らいだことを伝えると薬を処方された。


こちらの病院の見立ても過労によるダウン。風邪でもないとの事。何が原因かよくわからなかったので聞いてみた。


「ダウンはやはり、年齢ですかね?」


「今年の暑さは異常だから。若い人でもダウンしてる。路上ライブは当分中止してね。暑さが落ち着いても体調が整ってから。時期を見てOK出すから。」


ドクターストップ。受け入れ難いが、現実。とにかく、体調を整える。いまやることは、それだ。


それからストリート中止を発表し、毎週日曜日が幾度も過ぎていった。すぐ治してやるという気合いとは裏腹に、怠さは抜けず、身体のしんどさは抜けなかった。さらに併発で、持病の機能性ディスペシアに悩まされて寝不足も続いた。



数週間した頃、少し落ち着いたので、できることをとSHOWROOM再開。配信で2023年渋谷公会堂満席ライブの思いをお客様に伝え続けた。


いまやれることはやっている。まずは健康第一。そう頭でわかっていても、焦りは募るばかりだった。