午後4時前に散歩に出た。鍋割山の東側に牛影が出始めていた。
11月の後半から2月くらいの夕方4時頃から鍋割山の東側に牛が寝た姿の影がでる。それをこの辺りでは鍋割の牛影と言っている。昔、自動車が発達してない頃の話、この辺りの人々が町に野菜などを売りに行って、「鍋割山に牛影が出たから家に帰ろう」
と町から帰る基準にして 暗くならないうちに家にたどり着くことが出来たそうである。
鍋割山の東に牛の頭に角が生えたような影が出ていたので、今日は綺麗な牛影が見えるのではないかと、牛影を追い求めてるように歩いた。歩く場所によっては鍋割山が見えない、いつも歩いている所なのにどこまで行けば鍋割山が見えるのかしらと、太陽が沈むのと競争しているように、山の方向を振り向いたり 走ったりして とうとういつも散歩で鍋割山が見えるところに着いた。
牛影は頭の部分が長くなって、鳥のくちばしのようになっていた。
牛影を追い求めて、久しぶりに走った。牛影は残念の姿だったがちょっと心も体もドキドキした散歩になった。