天声人語 | おばあちゃんと 一緒に

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遠く忙しく暮らす子供達に、健康でいる証として60才代で始めたブログ、
しかし娘親子と同居、孫と付き合う日々、 孫達も成長し、とうとう私も70歳代になりました。そして2021年80歳になり、娘親子は独立し、また夫と二人暮らしになりました。

台風が戻って南下していった。そのためか雨が上がり朝は曇り

午後は太陽が出た。

衣類の夏物をしまい秋物に変えたり、出来なかった部屋の掃除をした。今日は朝からお家にいたので、外に出る気分にならない、

そこで久しぶりに天声人語を書き写すことにした。

 

天声人語はお米の事が書かれていた。

 

「釜でなくともメシは炊ける」

映画監督の岡本」喜八は太平洋戦争の勃発の年、ヤカン手に上京した。これ一つで味噌汁もコメも炊いた。

 

このくだりを書き写していると昔を思い出した。私が大学に入って自炊生活になった時は鍋でコメを炊いた。コメをといで水加減は手の甲でする。その時の水加減と火の調節でおこげが出来る。そのおこげがとても旨い。

 

岡本喜八はおこげにバターを塗って醤油をかける。それが最高のごちそうだった。

まあ!贅沢なこと、おこげをただ醤油をかけて食べても得をした気になったもの。

 

我が家ももうすぐ新米が出来てくるだろう。炊きたての新米とサンマにたっぷり大根おろしをかけ醤油をたらし、 それと一緒に食べてみたいものだ。

 

コロナの影響で外食の需要が落ち込み、また海外の観光客も来なくなってコメがあまりそうだ、それを補うまでにいかなくとも新米をおおいに食べましょう。

 

「新米を炊くよろこび水加減」 岡田眞三

 

そうそう! 新米を炊くときは鍋でなくとも、今の電気炊飯器で炊くにも

水加減を「このくらいかな」 と とても気を使いドキドキしながらする。

 

天声人語を書き写しながら 昔を懐かしんだり 新米に思いをはせたりと いつになくペンを持つ指に力が入った。