今日は夫の82歳の誕生日です。
82歳になった夫は
「数字で書くと82歳はえらい年よりだけど、自分ではそんな年寄りに
なったと思わないよ」 と
夫が希望した誕生日のお祝い昼食、ウナギを食べながら言いました。
朝食の時に「今日の夕飯はウナギを食べよう」と夫が言いました。
「なんで今日ウナギを食べるの、土用じゃないでしょう」
と私が言うと
「今日は僕の誕生日だよ」
あっそうだった今日は夫の82歳の誕生日だったのです。
今回の誕生日は山に登って県内の温泉に一泊することにしていました。しかし病に伏している義弟の息子から 義弟の病態があまりよくないと電話があり急遽取りやめました。
義弟と夫は年子で二人だけの兄弟なので、双子の様な感覚で育ったといつも言っています。連絡を受けた日、直ぐに県外に住む義弟の所に夫は向かいました。しかしコロナ関係で面会できないからと義弟の息子から電話が入り、途中で引き返してきました。
昨日義弟から電話がありました。
「電話で話せたよ よかった」
「頑張れよとしか言えなかったけど、話せてよかった」
何度も何度も夫は言いました。
私は予約してあった宿を解約したり、電車の切符の手配
また義弟所に行くための宿を予約したり解約したりとあわただしく過ぎました。あわただしかった一日が、遠い日に思えたり、それだけでないのですが、自分の誕生日も忘れてしまう私のこと、朝起きた時はすっかり夫の誕生日の事は 全く頭の中にありませんでした。
昼前に夫と買い物に行きウナギを買って、夫が希望するウナギの
誕生日の昼ご飯にしました。
親が亡くなった年まで10年はあります。健康に過ごしていられることに感謝して、せいぜいその年を目指して生きよう。
「誕生日おめでとう」
義弟が穏やかに病と闘えられるように祈るばかりです。