木曽駒ケ岳(2956)  中央アルプス   一日目 | おばあちゃんと 一緒に

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遠く忙しく暮らす子供達に、健康でいる証として60才代で始めたブログ、
しかし娘親子と同居、孫と付き合う日々、 孫達も成長し、とうとう私も70歳代になりました。そして2021年80歳になり、娘親子は独立し、また夫と二人暮らしになりました。

8月26日27日

 

ソウチャンが夏休みに入ったある日の事 

ジイジーに

「オレ山小屋に泊まって星が見たんだよね、

家じゃ星が綺麗に見えないんだもの」 と話しました

 

ジイジーがソウチャンの願いを叶えてやろうと 

北アルプスの涸沢を計画しました  が 

天気予報が悪く

夏休みも終わってしまうし 思案していました

 

18年前  木曽駒ケ岳 宝剣岳 空木岳を縦走しました

その時、 大正時代に駒ヶ岳登山のさい気象条件が悪く生徒の

大量遭難事故が起きた それを題材にした新田二郎の山岳小説

「聖職の碑」  こちら  にこだわり

桂小場登山口から入り一泊目を宝剣山荘に泊まりました

中央アルプスは千畳敷カールが観光地として有名ですが

その時は千畳敷カールは通らないのでいつか

千畳敷カールから木曽駒ケ岳に泊まりたいと思っていました

そのことを思い出し 急遽泊まったことのある宝剣山荘に

宿泊予約の電話をし26日に出かけました。

 

 

千畳敷カールに行くには先ず家から車で「菅の平バスターミナル」

からバスに乗り換えロープウエイ駅のある「しらび平」まで行き

そこからロープウエイに乗って 千畳敷カールに着く

という中々面倒である しかも 菅の平の駐車場がすぐに満杯に

なるとネットなどに書かれある その辺が気が重かったのだが

できるだけ早く家を出て 現地に行って考えようと出かけました

 

家を4時55分に出かけました そしてバスターミナルに8時25分

に着きました。なんと運がよく空き地の駐車場はまだ空きが

沢山ありました。

支度をしているうちに たちまち駐車場は満杯になってしまいました

 

つぎから次へと観光客や登山の支度をしている人がバス乗り場に

集まってきます 臨時のバスも出ました

 

9;05発のバスに乗り込めました

車が駐車場に止められたのと バスに予定していた

時間に乗り込めたので ホッとしました

ソウチャンは曇り空が気になって仕方がありません

時々

「バアバー星が見えるかな 雨が降るかな」聞いてきました

 

バアバーが「雲の上に行くから青空が見えるよ」と言っても

ソウチャン「そう ~」 その言葉を信じていなく 

心配している様子がよくわかります

 

 

ロープウエイも雲の中を発車しました 

ソウチャンは人混みの間から空を見ています 

ロープウエイは混雑でして周りは見えなかったけれど

アナウンスで駒ヶ岳の名前の由来を話していました

春の雪解の時、 馬(駒)の雪形が現れることからついたとか

 

途中で山が見え青空が見えました

ソウチャンは

「バアバーが言ってたのホントだね」

 

駅から外に出ると初めて見る景色が広がりました

 

ソウチャンは青空に  バアバーはこの景色にみとれました

 

千畳敷カール 10:15  こちら

 

 

 

 

 

カールーの散策路に出るところに駒ヶ岳の神社ありました

無事に登山できますようにと手を合わせました

 

 

 

 

 

カールの散策路から分かれて登山に掛かります

ソウチャンは初めて見るアルプスの景色を眺めています

 

 

 

ソウチャン「谷川岳より怖くないね」 

 

と先にドンドン登っていく

ジイジーを見上げて 

 

「ジイジー早いね」

 

 

後ろを振り返ると下にロープウエイ駅が見えます

 

 

 

 

乗越浄土(のっこしじょうど) 11:15

 

最後の登りがきつかった  

なるほどいい名前が付いているものだと思った

 

宝剣山荘 11;20

   

それぞれ調達してきた昼ご飯と 豚汁を注文してランチタイム

 

そしてガスやツエルト 予備の水  ロープを山荘に

置いて荷を軽くしました

 

 

 

これから登山開始11:55

宝剣山荘の裏から登り始める

先ず中岳まで登り

相変らずジイジーは早い

バアバーはゆっくり歩くのでソウチャンはバアバーに合わせてくれます

 青空が見えたり周りが真っ白になったり 雲の流れは速い 

 

 

 

急登りを登りあげると大きな巌だらけの中岳12:15

神社があり 手を合わせる

 

 

中岳から後ろを振り返る

眼下にブルーの屋根の宝剣山荘が見え 

伊那前岳 の稜線が美しく 登攀意欲を刺激させられる

 

木曽駒ケ岳頂上山荘まで下りに掛かる

駒ケ岳は雲の中で見えません

 

 

晴れました

目前に大きな木曽駒ケ岳の頂上がみえました

 

 

 

駒ヶ岳頂上小屋から登りにかかると

トウヤクリンドウ(当薬竜胆)が咲いていました

 

 

コマクサも 咲いていました

色が赤みが濃い色で初めて見る色 

 

 

ソウチャンは バアバーに付き合っていましたが

 

頂上が見えると とうとう一人で駆け上がって行ってしまいました

 

 

 

「待ちくたびれたよ」  12:55

 

 

頂上は広く ソウチャンは彼方此方探検します


 

 

 

「神社が二つあるよ」

 

東側に伊那駒ヶ岳神社  西側に木曽駒ケ岳神社

があるのです 

 二つの神社にソウチャン手を合わせて

 

「星が見えますように」

 

 

これは伊那駒ヶ岳神社

 

 

「おれ写真撮りたくないよ」 

というソウチャンと三人で記念撮影をして頂く

 

 

馬の背の方がみえてきました

平成10年8月桂小場登山口から登った稜線だが

このあたりは残念だが記憶に残っていません  

これより前の登りの方が記憶にあります

 

 

 

真っ青な空に白い雲

天気の移り変わりが激しい

 

頂上で充分景色を見て下山開始13:45

 

中岳も前方に見えます

 

 

頂上直下に

頂上小屋が山に張り付くように建っています

 

ソウチャン

「こんな景色始めて見るよ よかったオレが泊まる小屋は

落ちそうでなくて」

 

 

駒ヶ岳頂上山荘に着くころは雨が降ってきました

ここでカッパを着るのを嫌がるソウチャンを説得して

カッパを着ました

 

 

 

中岳の登りにかかると晴れ間が見えてきました

 

途中でカッパを脱ぎ  

 

振り返り下を見るtとテント場が花が咲いた様でした

 

 

ソウチャンは無理にカッパを着せられたのでどんどん一人で

登って中岳で待っていました 

この頃随分と自分の意志が強くなってきて 随分成長しました

 

 

 

無事に宝剣山荘に戻りました14:50

 

泊まる手続きを済ませ宝剣岳の方に少し登り

宝剣山荘を見下ろしました

 

 

 

部屋は二階の5号室 で

3人だけの個室をお願いした訳でないのに

個室と同じで  とても贅沢な気分になりました 。

ソウチャンに雑魚寝の山小屋の話をしておいたので

 

「おれ良かった3人だけで」 

 

「おれ窓際に寝るね」といって

 

伊那前岳が見える窓を開いてみては 空を眺めて

雲の流れの速さに 一喜一憂 し興奮気味です

 

 

 

 

夕ご飯は5時

「早い おれ食べられるかな」

 

山は苦労して運んで食事を作ってくださるのだからお米一粒も

残さず食べる のだと話をしていたので

「バアバー 残さず食べただろう」と言って茶碗を見せるソウチャンです

 

丁度会い向かいに座った男性3人連れがとても良い方で

話をしながら楽しく食事が出来ました

 

 

 

食事が終わって部屋に戻ると窓の外は

山も見えない山荘の椅子さえも見えないほど、

周りミルク状態です

ソウチャンは窓を開いてみて

「オレ普段の行いが悪いのかな」だど言って

とてもがっかりしています

 

ジイジーが

もう少し経って夜中に星が見えるよというと

 

「オレジイジーの言うこと信じるよ 今は夜中のために寝ておけ

と言うことか」

 

など言って布団の中に潜ったり出たりしています 

 

ソウチャンも静かになった19時過ぎ

 

ジイジーが

「ソウチャン星が見えるよ 」

 

ソウチャンは飛び起きて窓を見ました

 

「ほんとだ」と大喜びです

 

そして防寒支度をして山荘の裏に出ました

 

ソウチャンの一番見たかった星

 

北斗七星 カシオペヤがクッキリと見えました

 

天の川も雲の流れの中に微かに見えます

 

そして飛行機の光が 同じ方向に沢山飛んで行きました

 

ソウチャンは静かになってしまいました

 

そして暗闇の中のソウチャンをふと見ると 

 

土の上にあおむけになっています

 

「オレ クッキリした星が見たかったんだよ」

 

ソウチャンの願い

山小屋に泊まって星を見ること が叶いました

そして初めてアルプスに登ることも出来ました

 

「オレ大満足だよ」

 

一日目でソウチャンの願いを叶えさせてやることが出来ました