娘が仕事をどうしても休むことが出来なので、孫娘の保育参観に行った。
駐車場でお父さんがピアスをつけてるご夫婦、や赤ちゃん連れのお母さん
に合う、あまりにも若いお母さん達に少し気後れがした。
この幼稚園は,鳥インフルエンザが騒がしい時、調査に来ているので
勝手が分かっている。教室を覗くと、父母の姿がなく、お母さん達が
階段を上がっていく、どやら二階の講堂で行われるのだと思い
さっきのピアスお父さんの後をついていった。
園児が先生に連れられ、講堂に入ってきた。孫娘は私を見つけるや、
身体を右に左によじって、満面の笑みである。
園児が床に座りその後ろに園児の椅子が置いてあった。お母さん達は
その椅子に座り前列は満席で私は二列目に座った。
先ず6人の園児お当番さんが出て今日の出欠状態を報告する。
孫娘は後ろを見ては手を振っている。前列が満席になってる理由が
わかった。参観が始まると前列のお母さんの手元はビデオカメラが
回っている。私は想像もしてなかった。
バックに忍ばせたきたデジカメを堂々と私も使うことにした。
こんどは色々の制作発表である。孫娘は剣を作るグループで、
広告を丸めて棒にする
それが剣だそうで、剣を入れる鞘はトイレットペーパの芯を使ってある。
そこに好きな絵がかいてある。先生が「その絵は何ですか」と質問したが、
彼女はニコニコ私にサインを送っていて先生の話を聞いてなかったらしく、
身体を捩じらしてまたニコニコ、先生に促されて、しばらくして「ハート」と答えた。
先生の解説では最初は丸めることが出来ず毎日、毎日何度もやって丸めて、
さらに硬く細く丸めることが出来るようになったそうである。
食べ終わった、ヨーグルトやパック類トレイなどを使って、飛行機や船、
ロボットなども作ってるグループもあった。
折り紙グループ、ダンスを踊るグループ、と活発の園児、静かな園児、
それぞれに個性があり私は口角ゆるみっぱしであった。
孫娘はしきりに後ろを向いては私に手を振ってニコニコ顔である。
保育参観が 終わると懇談会が始まった、園児の椅子を円形に並べ座り、
担任の先生から話を始め、自己紹介である。孫娘が園に通い始めてまもなく、
腿に大きなアザが出来ているのを風呂に入れた夫が気がついた。
孫娘に聞くと男の子に背中から押されて洗面台の角にぶつかった
と言った。幼稚園に聞くと,血が出てないから大丈夫だと思ったという
回答であった。その後も時々同じ園児から、ぶたれたり、
顔を引っかかれ傷跡を残したり、今日は先生からまたその園児に
頭をぶたれ少しこぶが出来たという連絡があった。
今日の懇談会でその園児のお母さんが涙を流しながら皆さんに謝っていた。
「私もどうしてよいか分からない、先生と良く相談して、今後もその子が
乱暴をしないようにしていきたい」と言って、涙で顔をクチャクチャにしながら
訴えていた。
私はお母さんの気持ちが心に痛かった。私はその子の色々の
環境気持ちが分からなくて、こんなことを思っていいのか分からないが、
何故か「お母さんボクを、見て、抱いて,愛して」
といってるよう気がしてならなかった。
何人かのおかあさんからは
幼稚園に連れて来る時泣かれて、色々となやんだといった。
私もかつて娘を保育園に入れたとき泣かれ、後ろを
振り向かないように仕事にいった。
先生も「4月5月ごろは登園時に泣く園児を抱いて人さらいをしてるような気がした」
と冗談をいった。お父さんからは目を見張る我が子の成長に心を打たれたという
感想があった。母さんがたの話を聞いて、懐かしくもあり、あの当時
とは違った気持ちで聞tいているのに気がついた。
孫娘は我が家より標高の高い所にたっている幼稚園
「お山に立っているいる幼稚園」と言ってとても気に入っている。
始めは皆になじもうと、「お友達のことを見てやってるの」
といって、懸命になじもうとしてる姿が痛々しかった。熱が出て一日休んだだけ
幼稚園が楽しくて仕方がない今の孫娘を見て、此処の先生や父母、園児
が快く受け入れて頂いてるのだな、此処に来るまで保育園で過ごした日々も
とっても楽しかったのだろうと思った。