義父が入院して、義父の家は近所の猫や野良猫に占拠された状態であった。家の中も、庭も、物置も、猫が堂々と歩いていた。
義父の家の隣に,私達が越してから、グレチャンは診療所、我が家の方とを一日に何回となく、往復する様になった。
私達が、朝ご飯を食べる頃になると、診療所から我が家にやってくる。窓から見ていると、垣根の所に寄って、腰を高くし、尻尾を上げ、ブルブルと体を震わせ、尿を引っ掛ける、つまり、マーキングをする。それを何箇所かにやって、義父の家から庭から一回りする。そして暫らく遊んでから、ゆっくりした、足取りでまた診療所に帰っていく。
最近はあんなに来ていた、近所の猫も野良猫も、すっかり来なくなった。
我が家のグレちゃんはテリトリーを義父の家、我が家とに広げてしっかり守っている。
きっと我が家のグレちゃんは、この家を守るのは自分でしか出来ない、役目だと思ってるのにちがいない。
義父の家に上がりこむ猫ちゃんに、今は悩まないですんでいる。
やはり我が家のグレちゃんは、一番~利口で いい子である。