曇りから雨
私がこの木と初めて出会ったのは、四月の初め、娘が大学の学生寮に入るので、娘を送っていった時である。
学生寮の周りが、大きな、この木の花で見事に黄金色に染まっていた。
その後、花木センターに行った時、サンシュユだと知った。早速買い求め庭に植えた。
小さな庭では、寮にあったように大きく育てるわけにいかず。小さく刈り込んで育てている。刈り込んであるので、寮の周りにあったような黄金色に周りを染める見事さは無く、むしろ地味の花である。しかし秋にはとっても可愛い実をつける。
娘が大学に入った時、出会ったこの木を見ると、あのときの思いがよみがえって来る。もう10年はとうに過ぎている。
葉が出る前に黄色い花が出て、秋には細長い真っ赤な実をつける。