・前置き
皆さんこんにちは。埼玉県ふじみ野市のコリーヌ動物病院です。

今回は、ワンちゃんの外耳炎の原因や症状、予防方法についてご紹介いたします。

外耳炎は、動物病院にかかる病気の中でも最も多い病気の1 つで、犬種や年齢関係なく、どのワンちゃんでも起こりえます。

その為、治療をしっかり行わないと、中耳や内耳まで炎症が広がる可能性もあるので、早期治療が重要になります。

 

 


・外耳炎ってどんな病気?
ワンちゃんも人と同様に、外耳・中耳・内耳の3 つの部分に分けられ外耳に炎症が起こるのが外耳炎です。また、ワンちゃんは人の耳より鼓膜から外につながる外耳の部分が長くなっているので、風通しが悪く、湿度がこもりやすく、暑さが逃げにくくなっています。その為、外耳道にトラブルを起こしやすくなります。また、脳のすぐ隣の炎症であるため、外耳炎が慢性化すると炎症が中耳や内耳、最悪の場合脳へ波及する可能性もあります。

 

 

 


・どんな症状なの?
外耳炎は、軽度な時、重度の時で症状が異なります。以下がワンちゃんの外耳炎の症状になります。
・耳を痒がる仕草(地面や壁などにこすりつける)、
・耳垂れが増える
・茶色、黒褐色の耳垢が出る
・耳のあたりから独特の悪臭がする
・頭、首をよく振る
・耳血種
・耳道が腫れて耳の穴が塞がる
・耳の脱毛

などがあります。

 


・原因は?
外耳炎の原因は、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、植物などによる異物、細菌や真菌などの微生物など色々な原因があります。外耳炎を発症している犬のうち83%は犬アトピー性皮膚炎にかかっているといわれています。

アレルギーの体質に関係している場合があったり、植物などの異物からくるものや耳疥癬の感染によって発症したりもします。
 

 

・予防方法は?
愛犬を外耳炎から予防する方法は、日頃から耳の中をよく見て観察してあげる、定期的に掃除してあげる、他にも耳垢がたまっていないか、赤くなっていないか、腫れがないか、においの異常がないかをチェックしてあげる。また、トリミングや動物病院などで定期的に毛を抜くことや、シャンプーや水遊びの際は、耳に水が入らないようにすることなども効果的です。適切な耳のお手入れをすることで、より外耳炎のリスクを下げることができます。

 

 


・まとめ
外耳炎は放置すると痒みや炎症が酷くなってしまう場合があり、最悪の場合は耳道が閉塞して
しまうこともあります。ご家庭での耳のケアや病院での定期的な耳洗浄を行い、耳道内を清潔
に保つようにしましょう。もし愛犬に少しでも外耳炎を疑うような様子や症状が見られた
ら当院までご相談ください。