【食事療法】 犬の慢性肝臓病には、何を食べさせればいいの?#食事療法#肝臓疾患 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

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↑鮎の水煮

 

私が、そもそも手作り食を始めたのは、愛犬・ラッキーの肝臓病からです。

*ALP

*GOP

*GPT

 

の高値からです。

 

ステロイド剤の治療をしていると、そうなることもありますが、処方食を与えていただけです。もちろん、ラッキーと夜な夜な晩酌していたわけではありませんので。

 

●何故、うちのラッキーが肝臓病になったか?

*加工食品を与えていた。

*つまりドライのドックフードを与えていたから。

と考えています。

 

14歳になったころから、急になりました。

20年以上前の犬なら、寿命が10年もなかったので、それでよかったのかもしれません。でも、いまのもふもふちゃんは、長寿になったとので、そういう訳にはいきません。

 

それで、手作り食に変更しました。

 

●何故、加工食品はよくないか?

*犬の消化器管は、加工食品を吸収するように出来ていない。

*高熱で処理されているので、油が酸化している。

 

などの理由から、消化不良、慢性肝炎、IBDになるのではないか? と考えています。

 

 

●タンパク質

*大豆製品

*アジ、イワシなどの小魚

*ヒヨコ豆などの豆製品

 

●野菜

*キャベツ、ブロコリーなどのアブラナ科の野菜

*大根

*サツマイモ、里芋、

*干しシイタケ、マエタケ、ハナビラダケ

 

●炭水化物

*雑穀

*ハトムギ

*米、玄米

 

●果物

*リンゴ、ブルーベリー、キウィ

 

このような食材を選んで、調理してあげるといいのです。

 

これだけで肝臓疾患がよなるというのではありませんが、ずいぶん、体が変わります。

 

【飼い主さんのできること】

血液検査をしながら、かかりつけの獣医師と相談しながら、少しずつ手作り食に移行してください。

ゆっくりやっていきましょう。