【腎臓】慢性腎不全とAIMと有機ゲルマニウム療法と丸山ワクチ #腎不全#AIM#有機ゲルマニウム | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

猫や犬は、年齢を重ねると慢性腎不全を発症することが多くあります。現在のところ、その治療は対症療法が主流です。

主な治療法としては、以下のようなものがあります。

 

  • 腎臓用のフード
  • 皮下点滴
  • 内服薬

 

数年前、元東京大学教授の宮崎先生が、ネコ科の動物は高齢になると腎不全を起こしやすいことに着目し、腎臓にある老廃物を除去する「AIM」という物質を発見しました。AIMは、老廃物に目印を付け、貪食細胞に除去させる役割を果たします。

 

これにより、腎不全時には腎臓に老廃物が蓄積し、血液の質が悪化することがわかります。私たちの動物病院では、以下のような治療も行っています。

 

  • 有機ゲルマニウム療法:マクロファージを活性化させ、老廃物を除去します。赤血球の代謝が促進され、老赤血球が減少します。
  • 丸山ワクチン:マクロファージを活性化させます。

一般的な治療と併用することで、腎臓の血液検査が改善する例もあります。