【がん】 筋肉をどうつけるのか? #サプリメント | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫 寛解中のいちごちゃん

 

がんのもふもふちゃんの飼い主さんから食事療法をしていたら、筋肉が落ちてきたということなので、今日は、ビタミン剤とサプリメントの話をします。

 

アミノ酸を取ればいいというものではありません。

●ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質の合成や分解を促進するため、合わせてとりたい栄養素です。

 

●BCAA

 

必須アミノ酸は犬では10個、猫では11個あり、そのなかでも、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類のアミノ酸は筋肉のエネルギー代謝や合成などに深く関わると考えられています。

このバリン・ロイシン・イソロイシンの3種類は、分岐する構造を持つことから、分岐鎖アミノ酸またはBCAA(Branched Chain Amino Acid の略)と呼ばれます。
 
●BCAAが多く含まれている食品
・あじ(魚)
・高野豆腐
・納豆
 
●注意点
タンパク質は体内にためておくことはできず、都度代謝をされます。1回の食事でたんぱく質をたくさんあげるのは、よくないです。
こまめにあげてくださいね。

 

BCAAの中には、

 

 
前にも述べましたが、筋肉増強剤である「アナボリックステロイド」は、筋肉量を急増させる働きがありますが、同時に血圧上昇・肝機能障害・情緒不安定など危険な副作用も報告されています。

信頼できるメーカーから購入してください。

このようなことがあるので、サプリメントは獣医師に相談してもらうのがいいでしょう。