【リンパ腫】なぜリンパ腫はすぐに再発するか?#造血幹細胞移植 #リンパ腫#再発 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

 

 



 

 

 

私たちは、多くのがんの子の治療をしています。

 

リンパ腫の治療を6カ月して、1カ月もしないうちに再発する子は割合にいます。

 

そこで、ヒト医療を見てきましょう。

 

ヒト医療ももちろん、抗がん剤をします。

そして、造血細胞移植ということをするのです。

 

上の写真がそうです。

 

しかし、イヌやネコのがん治療は、抗がん剤を投与するのですが、それだけなので、再発をしやすいのです。

このブログを読んでいる人の中には、リンパ腫の治療中のもふもふちゃんもいると思います。

 

そのため、リンパ腫は、抗がん剤で一度か寛解しやすいがんですが、再発しやすいことを覚えておいてください。

 

【リンパ腫のもふもふちゃんの飼い主さんのできること】

とくかく、体をがんにまけないようにすることです。

・尿のpHを7,5から8

・CRPを正常値

・SAAを正常値

・好中球/リンパ球の比を2から3

 

このような体になると再発をしないで寛解の状態が続きます。

このブログで有名な

いちごちゃんは、寛解して5年が経ちました。