【がん】私たちの治療は、食事療法をしな体をアルカリ性にして治していくものです #がん#アルカリ化 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が4年以上寛解しているいちごちゃん

 

私たちのがん治療の特徴は、がんは「慢性炎症」の結果にできたと考えています。

そのため、食事療法をしています。

 

いろいろながんの治療法があるのでしょうが、炎症を取るために食事療法をし、体をアルカリ性にしてもらっています。

 

Q,体がアルカリ性になっているかどうやって調べるの?

A,尿で調べてpHが7,5以上ならOKです。

 

 

Q,アルカリ性になれば、ずっとアルカリ性なの?

A,がんや炎症が落ち着けば、ずっとアルカリ性です。

  がんや炎症が活発な場合は、アリカリ性になってもすぐに酸性になります。

 

Q,尿を測定するのは、1日1回でいいの?

A,できれば、尿が出る度に測定してください。

  難しい場合は、朝1の尿で測定してください。

 

なかなかアルカリ性にならない子は、重曹療法をします。

個人でやるのは、危険ですので、獣医師の指導の下でやりましょう。

 

 

がんの子を多く診察していますが、私たちはまずは、体をアルカリ性にしそれから抗がん剤、抗炎症作用の治療などをしています。

 

食事療法、体をアルカリ性にするということが理解していただかないと、治療効果がなかなかあがりません。

 

【飼い主さんのできること】

・毎日、尿のpHを測定する。

・それを記録しておく

・診察のときは、毎回、尿を持参ください。

 

上記のことをご理解いただき、治療にいらしてください。