【がん】猫さまの咳が続くときは、どうすればいいのか? #がん#気管支がん#丸山ワクチン | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が4年以上寛解しているいちごちゃん。噴霧している様子

 

私たちの動物病院は、他府県からの来院されることがあります。

セカンドオピニオン、サードオピニオンになることもあるので、

必ずお聞きするのは「なぜ、がんとわかったのですか?」です。

 

 

今回、気管支がんの猫さまは、「咳が止まらない」というものでした。

近くの動物病院に、咳が出ると言って来院。

 

気管支拡張剤などを処方してもすっきりしない。

レントゲン検査などもしたけれど、異常が見当たなかったそうです。

鼻水、鼻血も出ない。

 

【ポイント】

猫が咳をすることは、あまりありません。

動物病院にかかっているのに、咳が1カ月以上続くときは、CT検査などの画像診断をしてあげましょう。

反対にレントゲン検査で、鮮明にがんがわかるようだと、重篤なことが多いです。

 

飼い主さんは、このような知識を持って、早めにCTなどの画像診断をしてもらいましょう。

 

 

【治療のポイント】

 

動物病院に行くとネガティブなことがいわれるかもしれませんが、ネプライザー(噴霧器)で紅豆茶や他の漢方薬を使うと、状態がよくなることもあります。

 

体をアルカリ性にして、がんが他に浸潤しないようにしましょう。

 

高濃度ビタミンンC点滴や丸山ワクチンを並行して治療をします。