【がん】 腎臓に腫瘍があるけれど、これってリンパ腫なの? #リンパ腫#がん | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が4年以上寛解しているいちごちゃん

 

このブログの読者から、以下のような質問をいただきました。

 

お腹に腫瘍があり、リンパ腫の可能性が高いそうです。

しかし、これ以上検査はできない、と言われました。

 

 

文章は、変えてありますが、このような内容です。

 

 

【私たちの考え方】

 

もふもふちゃんは、高齢になってがんになる子が多いです。

病理検査をしないと、結果がわからないことがあります。麻酔をかけて、検査するのは、ちょっと思うこともあるでしょう。

 

このような場合は、クローナリティ解析というのが、血液検査でできます。

つまり、この読者のもふもふちゃんは、血液検査でクローナリティ解説をしてもらうのもひとつの方法です。

 

【クローナリティ解析】

クローナリティ解析は、リンパ腫やリンパ性白血病の診断のための補助ツールとして、リンパ球がモノクローナル(腫瘍性)に増殖しているのかポリクローナルに増殖しているのかを評価することで、腫瘍性増殖か否かを判断し、形態評価など他の検査との組み合わせにより一段と精度の高い診断を可能とするものです。