【再生医療】慢性腸炎のスコちゃんに幹細胞培養上清をしていたら、関節炎が改善? #再生医療 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

イメージ写真

 

スコティッシュフォールドの猫さまが、アレルギーを持っています。

 

アレルギーを除外したキャットフードを食べていますが、それでもすっきりしないので、幹細胞培養上清液の注射をしています。

 

【幹細胞培養上清液の注射の結果】

 

 ・ウンチがほぼ快便になりました。

 

この猫さまは、効果を実感しています。

スコティッシュフォールドは、もともと関節炎を持っている可能性があります。

関節炎は遺伝子に関連しており、スコティッシュフォールドの遺伝子変異が軟骨の成長と関節の形成に影響を与える可能性があります。

これにより関節の変形や変性が起こり、関節炎が進行する可能性があります。

また、スコティッシュフォールドの遺伝子プロファイルは炎症反応にも関与している可能性があります。

遺伝子の影響により、関節炎の発症リスクが高まることが考えられます。

スコティッシュフォールドの多くは高いところに乗らない傾向がありますが、それは関節炎からくるものとも言われています。

 

このスコティッシュフォールドの猫さまは、腸炎もよくなり関節炎も改善しました。

以前はキャットタワーの高いところに乗らなかったのですが、今では上がるようになりました。