再生医療 15歳のワンコさまが子宮蓄膿症になったときに再生医療を使ってみたら?#再生医療 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

15歳を過ぎたワンコさまが、子宮蓄膿症で来院。

 

膣から血膿が出ていて食欲もない状態でした。

本当は、手術をするのが一番、いいのですが、高齢なのでそういうわけにもいかず。以下の治療をしました。

 

●私たちの治療

・コンベア(抗生剤)

・ブレンダーZ

・アミノ酸+臍帯の上清液の静脈点滴

 

このような治療を2日しただけで飼い主は来られてなくなりました。

他院に行かれたのかと思っていたら、爪がはがれたと3週間ぶりに来院。

 

子宮蓄膿症だったワンコさまの飼い主さんは

「2日、治療をしてもらって、その後、1滴の血が出なくなり、元気でよく食べるようになったので、

連れてこなかった」ということでした。

 

●血液検査の結果

 

来院時

白血球 6万1600  CRP 7mg/dl以上

 

3週間後

白血球 1万9700  CRP 0.4mg/dl

 

少し白血球が高いめなので、抗生剤を注射しておきました。

 

●まとめ

 

再生医療は、抗炎症作用もあるので、抗生剤やブレンダーZと一緒に使うと、より効果があります。