犬の消化器型リンパ腫の症例 エンドキサン錠という選択 #消化器型リンパ腫#エンドキサン | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

image

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が寛解して4年のいちごちゃん

 

リンパ腫になると、薬物耐性ができるので、数種類の抗がん剤を使います。

 

私たちの動物病院でも、リンパ腫の子には抗がん剤を使います。

 

ワンコさまで、消化器型のリンパ腫の子の治療をしています。

2月から治療をしているので、いまで11カ月です。

食欲もあり、下痢もあまりせず、元気にしています。

 

数種類の抗がん剤をして落ち着てきたので、いまは少量のエンドキサン錠を内服しているだけです。

 

●治療

・高濃度ビタミンC点滴

・丸山ワクチン

・少量のステロイド剤

・光の免疫療法

・重曹療法

・食事療法

 

これに少量のエンドキサンを内服してもらっているだけです。

 

いまは、安定しているので、月に2回程度の来院になっています。

 

リンパ腫は、比較的抗がん剤に反応しやすいがんです。

それで、多量に抗がん剤を打つ動物病院もありますが、私たちは、体をアルカリ性にして少量の抗がん剤を使って寛解に持っていくようにしています。

 

なぜ、がんになるのかを考えて治療してもらいましょう。