私たちの動物病院では、再生医療もしています。
今日、ご紹介するのはワンコさまの慢性腎不全の症例です。
どの子も慢性腎不全が改善するわけではありませんが、比較的に初期の場合は反応しやすいです。
●ワンコさまの慢性腎不全
シニアになってきたので、健康診断で血液検査をしました。
慢性腎不全の症状が出ていたわけではありません。
腎不全の初期は、臨床症状はあまりなく、元気にしています。そのため、定期的な血液検査は必要だと考えています。
●私たちの治療
・慢性腎不全の内服
・自宅で週に2回、皮下点滴
・始めは週2回の再生医療それから月1回に
始めは成長因子が定着しにくいので、多めに治療
●再生医療の結果
・CRE、BUNが改善
・動きが活発になった
・白髪が黒い毛に
●再生医療と従来の慢性腎不全の違い
いままでの慢性腎不全の治療は、対症療法で症状を改善できるだけで、腎臓そのものはよくなりません。
しかし、再生医療は、初期の慢性腎不全なら、腎臓そのものが回復して、BUNやCREが改善されることがあります。
まだまだ再生医療をしている動物病院は、少ないかもしれませんが、このような治療ができるようになっています。
医学、獣医学は進歩していますので、知識をバージョンアップしていきましょう。