私たちの動物病院では、他院でもうなにもできないといわれた子もきます。
今日、ご紹介する子は、放射線治療をしてその部分が腫れて自壊している子です。
お顔なのでですが、舌が届かないので尖圭コンジローマの軟膏を使ってます。、
人間の方で、尖圭(せんけい)コンジローマという疾患があります。性病の薬なのですが、これは、ウイルスによる疾患で、そのときにベセルナクリームというのが使われています。
それを動物のがんに使っています。
がんは、
1、表在性
2、舐めないところ
などと限られているのですが、この薬は高価なことが難点ですが、表在性なら、塗る薬でがんある程度よくなることがあります。
2007年にわが国で発売されています。
『 イミダゾキノリン (ベセルナクリーム)の作用機序』
1、樹状細胞のTOLL様受容体7に作用し、サイトカンイの発現増殖で細胞性免疫の活性化
2、がんをアポトーシスへの誘導
3、抗血管新生作用による抗腫瘍効果
などあがるのです。
小さいがんだど、ベセルナクリームを塗布するだけで、寛解する子もいます。
分子細胞生物学が進んで、このような薬も使われるようになりました。