私たちの動物病院では、がんのもふもふちゃんを多く診察しています。
今日は、肝臓がんの子の話をしましょう。
●肝臓がん
肝臓がんの子は、腹水がたまりやすいです。
そのメカニズムは、複合的です。
・門脈圧上昇
・低アルブミン血症
・有効循環血漿量の減少
・肝が肥大して血管を部分的な圧迫
などです。
●腹水の治療
もちろん、がん細胞がなくなると腹水もたまらなくなります。
がん細胞は、簡単にいなくなってくれないので、他の治療も併用して行っています。
・アミノ酸点滴
肝臓用のアミノ酸点滴がありますので、それをしています。
・利尿剤
腎臓が正常に働いている子には、利尿剤が効果があります。
それ以外は、
・高濃度ビタミンンC点滴
・丸山ワクチン
・食事療法
・重曹療法
などもしています。
木だけではなく森を見ながら、診察をしています。