■がん 抗がん剤を増やせばより有効であるのか? | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内にリンパ腫で900日以上も寛解しているいちごちゃん

 

がんを早く、治したいと誰でも思いますね。

 

それでは、抗がん剤の量を増やせば、より効果があるのでは? と考えるかもしれません。

そのことについて、考えていきましょう。

 

●抗がん剤を増やせばより効果があるの?

 

答えるは、抗がん剤を増やすだけでは効果がありません。

量が多すぎると、より副作用が強くなり体に危険です。

 

●それでは、どうすればいいのか?

 

オシッコに結石がたまらないかを注意しながら、尿のpHを8以上にすることです。

やはり、尿のpHが7,5などでは、よくないですね。

脳腫瘍の子は、pHを8.5ぐらいにしてもらった方がいいですね。

 

注意:食べ物だけでなかなかアルカリ性にならない場合は、かかりつけ医にご相談くださいね。

    血液検査や尿検査を見ながら、じっくりしないと危険です。

 

●アリカリ性にするのは?

□食事をアルカリ性にする

□高濃度ビタミンC点滴

□サプリメント療法

□重曹療法

 

などです。

 

以上のように体をアリカリ性にした方がより、抗がん剤はより効果があります。

 

経験上、アルカリ性が続く子は、寛解になる率が高いですね。

 

参考文献は、以下です。