■がん 鼻腺がんの症例1 #がん#腺がん | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

私たちの病院では、がんのもふもふちゃんを多く診察しています。

鼻腺がんの症例をご紹介します。

 

●症状

肝臓になにかできているので、画像診断で2次診療の動物病院に。

そこで、鼻腺がんがあることが判明しました。

肝臓の腫瘍は、良性ということでした。

 

2次診療の動物病院では、抗がん剤治療、放射線治療をすすめられました。

元かかりつけ医では、シニアということもあり、なにもしない方が、QOLが保てるのではないか、ということでした。

 

●飼い主さんの気持ち

もちろん、シニアなのでワンコさまが副作用の強い治療は求めていなけれど、なにもしないということは耐えられないということで来院されました。

 

●私たちの治療

□食事療法

□光免疫誘導治療

□丸山ワクチン

□ビタミンC療法

□サプリメント療法

 

などです。

 

治療前は、鼻がカサカサで組織が取れそうでしたが、いまは、潤いのある鼻になっています。飼い主さんの許可が出れば、写真を掲載しますね。

血液検査でのCRPやN/Lはよくなっています。

画像診断は、麻酔をかけないといけないので、撮っていません。

 

鼻腔内に腺がんや扁平上皮がんやリンパ腫などができている子は、鼻血や鼻水が多いなどの症状が出ることもありますので、注意してくださいね。