■食事療法 下部尿路疾患にマグネシウムはどうする? 缶詰はいいの? #下部尿路疾患 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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下部尿路疾患のブログを書いたら以下の質問をいただきました。
 
•特に尿路結石が無くても子猫のうちからマグネシウムなどの原因物質はできるだけ除去した方がいいですか。また、鶏肉や豚肉、魚は餌として有効ですか?
 
•尿路疾患の予防として缶詰にするのはなぜですか?
よろしくお願いいたします。
 
 

マグネシウムは、体に必要なものです。できるだけ取らないのでなく、ミネラルバランスが大切です。

●マグネシウムの役割

・マグネシウムが不足した場合には、不整脈が生じやすい

・慢性的に不足すると虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高まる

・吐き気、精神障害などの症状が出る

・テタニー(筋肉の痙攣)を起こしやすくなる

 
マグネシウムは必要な量はいりますので、よろしくお願いいたします。
 
 
●なぜ、缶詰がいいか?
 
ドライフードだけ食べているとどうしても水分不足になるからです。
猫さまは、水を飲まない子が多いのでね。
 
2月、3月と下部尿路疾患の子が多いので、食事は気をつけてあげてくださいね。