■がん リンパ球は 一日にして成らず リンパ球が増えた症例 1 #がん #免疫誘導 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

↑鼻腔内扁平上皮がん ぴのすけくん バレンタインデーの日、マグロをハート型に。

 

がんのもふもふちゃんの血液検査をよく拝見します。

 

私たちは、免疫の力も使って、がんの治療をしています(もちろん、免疫だけではありません)。

 

問題になるのが、リンパ球です。

 

免疫に関係があるのは、一番は、リンパ球です。そのリンパ球の数が、ちゃんとないとよくないです(多すぎてもよくない)。

 

好中球/リンパ球の比(N/L)で、免疫の力を見ています。

このN/L比は、2から1.5がいいです。

 

多くのがんのもふもふちゃんは、このN/L比が、8とか6とかあることが多いです。

そうなれば、なかなか免疫誘導が起こりにくいし、そして抗がん剤も効きにくいです。

 

●リンパ球を増やす

*漢方薬

*発酵ハナビラダケ

 

などをしながら、気長に治療をしています。

写真のぴんのすけちゃんは、N/L比が、2に近づいてきました。

何をしたか? を尋ねました。

 

「漢方薬を8時間ごと与える」

でした。

 

猫さまに、漢方薬を与えるのは、たいへんです。

ぴんのすけちゃんは、カプセルに詰めて、出来るだけ8時間ごとに与えているそうです。

朝、昼、晩が理想ですが、それが出来ないときは、朝、晩、寝るときです。

 

私たちの病院で、寛解にいける子は、飼い主さんが、私がお伝えしたこと以上のことをしてくださる人です。

 

このぴんのすけちゃんの技をシェアしてくださいね。

 

詳しいことは、以下に載っています。

 

https://www.instagram.com/nat_pincat/