■がん がんに負けない食事療法 血液検査は食事の歴史! #ALP#K#BUN | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

私たちの病院はがんの治療を多くしています。

それで、治療の一環として食事療法をしています。

 

意識の高い飼い主さんは、以前から食事療法をされています。つまり手作り食をされているわけです。先日知り合いのワンコさまが、うちにかかられていてそして、食事療法をされているということで、愛犬も「がんにかかりにくいカラダ」にしょうと、来院されました。

 

飼い主さんが前にされていた食事療法

*たくさん肉を与える。

 

私たちの食事療法は、

*がんに負けないカラダを作る

*がんにかかりにくいカラダを作る

 

が基本の考えです。

 

*カラダを酸化させない

*カラダを弱アルカル性にしておく。

(尿PHが大切になる。)

 

一般的な食事療法と大きく違うところは、タンパク質についての考えです。

●私たちの食事療法

*小魚(ホールフード)

*植物タンパク質(大豆、ひよこ豆、小豆などで)

です。

 

肉をたくさんの食事療法をシニアになってもされていると、

*BUN

が高値になる子が多く、それは窒素が多いからです。腎臓が加齢と共に、働くが鈍るのでしょう。BUNが高い子は、肉や魚を減らしてアミノ酸さのサプリメントやや植物タンパク質にしてくださいね。

 

飼い主さんが、ずっと手作り食です、とおっしゃるもふもちゃんは、

*ALP

*GOT

*GTP

 

などがびっくりするぐらい低値で、いい値。

 

 ラッキーは数年前までは、処方食を食べていたので、肝臓の値が高く、食事を変えてからだんだんと下がってきています。

 

この食事療法をするまでは、シニアだから多少肝臓が悪いのは仕方がないと思っていましたが、そじゃないことを猛反しています。

 

意識の高い飼い主さんともふもふちゃんに教えていただきました。

 

*野菜などをあまり食べていないとKが少ない

*ホールフードを与えていないとNaが少ない(血がないので)

 

など、血液検査をするとそのもふもふちゃんの食事の状態や歴史がよくわかって興味深いです。

 

元気でがんになりにくいカラダになってもらたいなら、私はやはり手作り食だと思っています。

 

私たちの病院で、がんの寛解になっている子は、

*猫さまなら、魚のタンパク質とグルテンフリーに食事

*ワンコさまなら、完全手作り食

の人です。

 

いままで当院で、食事を変えていただかない子は、治療効果が低いです。

 

もちろん肥満細胞腫の寛解に向かっているもふもふちゃんも手作り食です。